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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
208/215

チクトクパソコンチクトクパソコン、皆から見えない様にな~れ!

『む~、地縛霊とは失礼なのです!

マリモは、新米とはいえ歴とした土地神なのです!』

自称、土地神の少女は、

シュウの軽口を聞き、頭から煙を出しながら

プンプンと怒った


「へ~、お前『マリモ』っていうのか、

俺はシュウってモンだ。

ついでに、コイツは弟のケンで、

アッチの子供2人が俺らのツレでラビ子とウサ太

その隣が商業ギルドの職員でイイネさんだぜ」

「よろしくね、マリモちゃん」

それに対しシュウとケンは、

マリモの怒りを軽くスルーして

自分たちの自己紹介という形で言葉を返す


『これはこれは、ご丁寧なご挨拶を頂きまして

ありがとうなのです。

こちらこそヨロシクお願いするのです。』

シュウ達の言葉を聞いたマリモは、

先程までの怒りをサクッと忘れたかの様に

ペコリとお辞儀をしながら礼を返した


「あの~、先程からシュウ様とケン様は、

どなた様かとお話をされて居られるのでしょうか?」

「お二人の御様子からすると、

その様にお見受けできるのですが、

私たちには、シュウ様方のお相手のお姿が

見えていない御様子です。」

「シュウ兄ちゃんたち、だれと話してるんだ?」


「あれ?イイネさん達には、

マリモの姿が見えて無いのか?」


『見えないし、声も聞こえないのが普通なのです。

マリモは、その素晴らしき神力によって、

自らの姿気配を眩ませているのですから、

見えたり聞こえたりしているシュウ達の方が

オカシイのです。』


「おかしい言うな。

そんじゃ、俺とケンは傍から見たら

2人して誰も居ない空間に向かって話し掛けてる

危ないヤツらに見えてるんじゃねぇかよ、

お前の、その素晴らしき神力(笑)とやらを切って、

イイネさん達にも見えたり聞こえたり出来る様には

出来ないのかよ?」


『む~、何か、そこはかとなく

馬鹿にされてる気がしないでも無いのですけど、

神力を切れば他の人にも見聞き出来る様になるのです。』


「やっぱそうなのか、

そんじゃ、イイネさんにも、

これから、俺がする話に参加して貰わなきゃならないんで、

見聞きできる様にしてくれないか?」


『マリモの事を普通に見聞きする事が出来るって事は、

シュウとケンは、何らかの形で女神フェルナ様と

関わり合いがあるという事で信用が出来るのですが、

こちらの方々を信用しても大丈夫なのです?』


「おう、この俺がバッチリ保証するから大丈夫だぜ」

「イイネさん達が皆、善良な人達っていうのは

僕たちが保証するよ」


『シュウとケンが、そこまで言うなら

マリモも信用するのです。

では、マリモの素晴らしき神力を解除するのです。

ラミレスラミレスロロロロロ~・・・なのです!

ふぅ・・・これで、他の人達にもマリモの事を

見聞きする事が出来る様になったのです。」


「おう、そうか!

イイネさん達、コイツの事が見える様になったか?」


「わ~!ちょ~カワイイです!シュウ様、ケン様、

この素晴らしくカワイらしい生き物は

何なんですか!?」

「イイネさんがおっしゃる様に、とてもカワイイですね!」

「シュウ兄ちゃん、ケン兄ちゃん、

この、チッコい、キツネ獣人の人っぽいのは何なんだ?」


「お~、ちゃんと皆にも無事に見える様になったみたいだな、

コレは、『自称』土地神とか言ってるマリモだな」

「イイネさんが言った生き物なのかは兎も角、

シュウ兄ィが言う様に、彼女の名前はマリモちゃんだよ」

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