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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
190/215

リアルタイム

「へ~、魔導映写機を壁に埋め込んで

窓みたいに見せているのか~

シュウ達は面白い事考えるんだね、

でも、僕が知ってる映写機って、

もっと画像が荒くて、

実際の風景には見えない筈なんだけれど、

この、映写機の映像は自然に見えるんだね」

「ええ、坊ちゃん

私が以前、目にした事がある最高級品の映写機でも、

これ程までに鮮明な画像は見る事は出来ませんでしたな・・・

シュウ殿、この素晴らしい性能を持った映写機を

何処で手に入れられた物なのかなどを

お聞きしても宜しいでしょうか?」

壁に埋め込まれた魔導映写機の画像が

余りにも自然な景色に見えた為、

ピョロピョ~ロとバトリャ~が各々告げる


「ああ、コイツは市販されているモンじゃ無ぇんだよ

既製品の画質が今一だったんで、

商業ギルドのイイネさんに頼んで、

ギルドの商品開発部の人達に特注で造って貰ったモンなんだよ」


「わ~、態々この施設の為に造ったなんて、

シュウ達の仕事に対する熱心さって凄いね」

「なる程、新たに開発した物であれば、

私が目にした覚えが無くても仕方がありませんな、

しかし、これ程の物を特注で開発したとなれば、

その費用は、かなりのものと為ったのでは御座いませんか?」


「いや、一から開発して貰ったんじゃ

確かに、とんでもない開発費とかを請求されたんだと思うけど、

今回の場合は、開発のアイデアと、

画面部分の原材料となる素材を提供したからな、

今後の技術使用なんかの利権も含めて

商業ギルドがタダで造ってくれたんだよ」

「まあ、今後、このシュウ様方がアイデアを御提供下さった

技術が生み出す利益を考えれば、

全然、タダという訳では無いんですけどね・・・」

シュウの発言を、商業ギルドの担当として来ているイイネが、

そう補足をした。


「へ~、アイデアと素材はシュウ達が提供したのか~

うん、この映写機の画質を生み出せるっていうんなら、

確かに、イイネの所のギルドも損はしないよね」

「なる程、商品化するのを商業ギルドに

委託したという訳ですな、

それならば、お互いに利益となりますから

試供品的な品物を譲るという形で、

値段を付けずに提供するというのも頷けますな」


「まあ、そういった所だな、

それで、この映し出されている映像なんだが、

これを見て、何か気付く事が無いかな?ピョロ君」


「えっ?この画像を見て何か気付く事?

う~ん・・・どこかで見た事がある様な気がするんだけど、

どこで見た風景だったかな~?

爺ィは分かる?」


「はい、坊ちゃん

この風景は、屋敷の裏手を映し出したものですな、

最近は、このシェルター建設の見物で幾度となく

訪れましたが、

普段、坊ちゃんが御目にする風景は、

館の表側に限られますので、

お気付きになられなくても仕方が御座いませんな」


「あ~、館の裏の風景だったのか~

通りで何か見た事がある様な気がした訳だね」


「まあ、シェルターの建設現場を見に来るのに、

周囲の風景何て、別にジックリとは見ないからな、

ピョロ君が気付かなかったのも、

当然っちゃ~当然だよな、

バトリャ~さんが今、言った様に、

この画像は、屋敷の裏手を映し出しているモンなんだが、

予め録画した物を映してるって訳じゃ無くて、

シェルターの入り口部分に取り付けられた撮影機から

今の風景を映し出してるんだぜ」

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