キレイな空気でお出迎え
シャカシャカシャカシャカ・・・
ピョロリの街の街長を代々務める
ピョロリ家の館の地下で建造が進められている
避難用の地下シェルター施設の工事は順調に進み
工事4日目の今日は、
仕上げ作業の最終段階として、
シュウやケンが気になった部分への、
目の細かい紙鑢掛けが行われていた。
ちなみに、ラビ子とウサ太の姉弟は、
シュウらが、鑢掛けをした場所を箒で掃いてから
雑巾がけをしていた。
「やあ!シュウ、皆、もう直ぐ完成しそうだね!」
「お疲れ様です。皆様」
そこへ、施主であるピョロピョ~ロと、
執事のバトリャ~がやって来て言葉を掛けた。
「よう!ピョロ君、バトリャ~さん、
今日で粗方の完成になるから、
後は実際に使う事になるであろう、
館で働く人達に使い勝手を試して貰って、
それで、何の問題も無ければ本チャンの完成だな」
「こんにちは、ピョロ君、バトリャ~さん」
「「こんにちは~」」
「うん、完成の暁には、
この館で働いてくれている人達に加えて、
ピョロリの街の発展に寄与してくれている
人達も何人かお招きして、
完成記念披露式典を開こうかと思っているから、
シュウ達も是非、参加してね」
「私からも、是非に、お願い致します。」
「おう!その際は、皆で参加させて貰うよ、
そうだ!その時にでも、前に話した
『第2回バーベキュー大会』を開催する事にしねぇか?」
「そうだね、バーベキューは大勢でやった方が楽しいしね」
「その際は、微力ながら私も、御手伝いをさせて頂きますね」
「オレも、キューシをてつだうぜ!」
「う~ん、それは確かに楽しそうなんだけれど、
当日は、お客さんとして招いているシュウ達に、
手伝って貰うっていうのは如何なのかな?爺ィ」
「う~む、そうですな・・・」
「ピョロ君、バトリャ~さん、
俺達が手掛けた建造物を、お客様達に見て貰うってのは、
ある意味、俺達もピョロ君達と同じく、
招く側の人間って事になるんだからさ、
気にしないで協力させてくれよ!」
「そうですよ、是非にでも、協力させて下さい。」
「私達が、お手伝いをした建物を見て頂くなんて、
とても、誇らしい事ですから」
「こまかいことは気にしないで、
てつだわせてくれよな!」
「シュウ達が、こう言ってくれている事だし、
手伝って貰う事にしようか?爺ィ」
「はい、畏まりました。坊っちゃん
皆様方、御協力の程を、宜しくお願い申し上げます。」
「おう!任せられたぜ!」
「喜んで、御協力をさせて頂きますね」
「こちらこそ、宜しくお願い申し上げます。」
「よろしくな!」
「うん!宜しくね!みんな
そうすると、最初は、当日にシェルターを見て貰った後、
シェルターか、館のパーティールームでの、
食事会と歓談にしようかと思ってたんだけれど、
バーベキューをやるなら、
やっぱり、外の方が良いのかな?シュウ」
「そうだな・・・天候にもよるけど、
やっぱ、結構な量の煙とかが出るから、
外でやる方が良いだろうな、
青空の下でのバーベキューなんて最高だしな!」
「うん、確かに、気持ちが良さそうだよね、
そうとなると、この前の裏庭じゃあ狭すぎるから、
庭園を使った形にするのが一番良いかな?」
「私も、そう思いますな、坊ちゃん」
「そんじゃ、天気が良さそうなら庭園で、
雨模様になりそうなら地下シェルターでって事で、
良いんじゃ無ぇか?」
「雨ならシェルターでって・・・
地下にある施設の中で、
煙が出るバーベキューなんかしても大丈夫なの?シュウ」
「おう!それに関しては全然ダイジョブだぜ!
今回、地下空間に施設を建造するって事で、
空気の浄化に関しては、細心の気を配ってあるからな、
バーベキューで出る、煙や臭いなんかは、
俺が、壁や天井に付与した浄化作用で一発だぜ!」




