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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
178/215

魔法使い

「ケン達は如何どうだ?

今日のヤキソバの出来栄えは・・・」

ピョロピョ~ロやバトリャ~より、

本日のヤキソバに関して好評価を貰ったシュウは、

続けてケンらにも尋ねてみる


「うん、凄く美味しいよ、シュウ兄ィ

ほんの暫く食べて無かっただけなのに、

何故か涙が出る程懐かしく感じる味だよね、

大きな鉄板で、まとめて大量に焼いた所為か、

何か、母さんがウチで作ってたヤキソバより、

お祭りの時なんかに、

友達らと屋台で買って食べた味を思い出したよ」

「いつもの、茹でた真っ直ぐな麺を使った

ヤキソバも凄く美味しいですけれども、

こちらの方が、より庶民的な味や食感が感じられて、

一般的な家庭で育った私には、美味しく感じられます。」

「シュウ兄ちゃん、すっげぇオイしいぜ!

これだったら、いくらでもタベられそうだぜ!」


「おう!皆も気に入ってくれた様で良かったよ、

ケンが言う様に、このヤキソバは大きな鉄板で、

大量に焼いた方が、なんか美味しく感じられるよな、

偶に、焦げた肉とか野菜が入ってたりするのも、

ご愛嬌だしな」


「へ~、シュウ達の住んでた所には、

この、ヤキソバを扱う屋台が出てたの?」

「これ程の美味しさなら、人気の屋台となりそうですな」

ケンの言葉を聞き留めたピョロピョ~ロが尋ねる


「この街みたいに、毎日の様に屋台が出ている訳じゃ無くて、

お祭りなんかの、特別な日に限って出る屋台なんだよ、

まあ、大きな都市部なんかでは、

昼飯時とか、夕方からとか決まった時間帯に限って、

毎日、屋台だ来る所もあるらしいけどな・・・」


「えっ?お祭りとかの特別な日に限ってなんて、

そういう日って、そうそう、

しょっちゅう有る訳でも無いよね?

そんなんじゃ、商売として成り立たないんじゃ無いの?」

「他に副業を持っているという事ですかな?」


「同じ場所に限って屋台を出している訳じゃ無くて、

あちこちの、お祭りや、

催し事を移動しながら店を出しているんだよ、

広範囲を視野に入れれば、

結構、どこかしらで、

何らかの催し事が開かれてるんだと思うぜ」


「それにしても、屋台を引きながら、

移動できる距離なんて限られて来るよね?」

「そうですな、同じ場所で続けた方が、

安定的な利益が上がりそうな気がしますな」


「ああ、ピョロ君の考えは尤もなんだけど、

こっちの一般的な屋台とは機動力が違うんだよ、

勿論、この街にある様な、人力で引く屋台もあるんだけど、

俺達の国で主流なのは、

荷車タイプの魔導車みたいなのの荷台に店が付いてるのとか、

荷台から降ろして設置するタイプの屋台なのさ」


「え~!?魔導車の荷台に店が乗ってるの!?」

「高級品の魔導車を、その様に利用するとは、

シュウ殿らの国は、非常に裕福な国なのですな・・・」


「いやいや、まあ、貧しい訳では無いけど、

特別に裕福な国という訳でも無いんですよ、

俺達が生まれ育った国には、種族的な特徴として、

魔法が使える者が殆ど居なかったんで、

その分、油を燃やして魔導車みたいな車を動かすとかいう

技術が発展していたんですね、

そういった技術を、かなりの昔から、

改良に改良を重ねて来てたんで、

ちょっと古いタイプの物なら、

一般の人でも購入出来る様な安価で、

魔導車的な物が販売されていたんですよ」


「へ~、殆ど魔法を使える人が居ない国なんてあるんだね、

でも、『殆ど』って事は、少しは魔法を使える人も居たの?」


「ああ、ある特定の条件を満たした人達は、

30歳を過ぎると魔法使いになるって言われてたな」


「シュウ兄ィ・・・」

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