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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
159/215

新し~い朝が来た

「ねぇねぇシュウ、シュウ達がシェルターを造るところを、

しばらく見学してても良いかな?」

今朝から、非常時などに際した時の備えとした

地下シェルター建設工事に入ると告げてあった為、

様子を見に来た『ピョロ君』こと、

ここピョロリの街を治める街長であり、

前街長でイヌ獣人の父と、人族の母を持つ、

イヌ耳ハーフ少年『ピョロピョ~ロ・ピョロリ』が、

そうシュウに尋ねる


「ああ、俺達の工事は主に魔法を使って行うから、

別に危険な事とかは無いんで、

バトリャ~さんからの許可が出れば問題無いぞ」

ピョロ君の質問に対し、

シュウは、執事のバトリャ~よりの許可が下りれば良いとの、

返答を返した。


「良いよね?爺ぃ」


「はい、坊ちゃま、

本日は、午前中の御予定は御座いませんから、

シュウ殿方の、お邪魔となりません様で御座いましたら、

構いませんぞ」


「うん!ボク、ちゃんとシュウたちの邪魔にならないように、

見学出来るよ!」


然様さようで御座いますか、

では、見学させて頂く事と致しましょう。

シュウ殿、わたくしもシュウ殿方の特別な魔法には、

大変、興味が御座いますので、

坊っちゃんと御一緒に見学させて頂いても御宜しいですかな?」


「ああ、まあ大丈夫だとは思うけど、

万が一っていう事もあるからな、

バトリャ~さんが、ピョロ君に付いててくれれば、

俺達も安心して仕事に集中出来るな」


「御許可を頂き、ありがとう御座います。

坊ちゃんの御傍おそばにて見させて頂きますので、

皆様方は、御安全な作業を、よろしくお願い申し上げます。」


「了解了解、良し!そんじゃ早速だが、

これから作業の方に入るが、

まずは、本日の作業スケジュールから確認するぞ、

シェルターの入り口になる場所なんだが、

あそこの地面に地墨じずみが出してあるだろ?

あの場所から、ケンの魔法で、

地下へと降りてく穴を掘ってって貰って、

崩れない様に固めてから、

ケンはシェルター用の空間の穴掘り、

俺は、ラビ子とウサ太に手伝って貰って、

地下へと降りてく部分の造作ぞうさくだな、

そこが終わったら、順次、ケンの穴掘りを追っかけての作業だ。」


「畏まりました。シュウ様

御手伝いをさせて頂きます。」

「オレたちは、シュウ兄ちゃんを、

てつだえばイイんだな!」

「シュウ兄ィ、地下に降りてくのは階段で良いの?」


「いいや、子供やお年寄りなんかも非難する事を考えると、

階段じゃ無くて、スロープにしといた方が良いだろ、

傾斜が急だと危険だから、

何回か折り返しを設けて、傾斜を緩やかにする様にしてくれるか?」


「オッケー、分かったよシュウ兄ィ」


「よ~し!そんじゃ、今日のスケジュールの説明もしたし、

作業に入る前にラジオ体操をするぞ」


「シュウ兄ィ、僕は出来るけど、

ラビ子ちゃん達は、ラジオ体操なんて知らないでしょ?」


「おお、それもそうか、

ラビ子、ウサ太、作業に入る前に、

怪我をしない様に、体の筋肉や関節をほぐす運動をするから、

俺とケンの後ろに付いて、動作を真似て動く様にしてくれるか?」


「はい、畏まりました。シュウ様」

「うん!わかったぜ、シュウ兄ちゃん」


「シュウ、僕も、その『ラジオタイソウ』とかいうのに、

参加してみても良いかな?」

それまで、大人しくシュウらの様子を見ていたピョロ君が、

そうシュウへと尋ねる


「ああ、別に構わないぞ、

バトリャ~さん、特別きつかったり難しい運動じゃ無いんで、

良かったらバトリャ~さんも参加してみて下さい。」


「ホッホッホッ、では、近頃体を動かす機会も少なく、

少々運動不足気味ですから、

私も、坊ちゃんと御一緒に参加させて頂くとしますかな?」


「ええ、どうぞどうぞ、

それじゃ、ピョロ君とバトリャ~さんも、

ラビ子達と一緒に、俺とケンの後ろに並んでくれるかな、

両手を横に上げた時に、隣の人の手と当たらない様に、

適度な距離を開ける様にしてくれよな」


「うん、分かったよシュウ」

「畏まりました。シュウ殿」


「・・・よ~し、皆、ちゃんと並んだな?

そんじゃ始めるぞ?ラジオ体操第い~ち!

チャンチャチャチャッチャッチャッチャッ♪

チャンチャチャチャッチャッチャッチャッ♪

チャラ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラララララ~♪

腕を大きく上に上げる背伸びの運動から~ハイ!」

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