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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
157/215

門前の小僧・・・

「うん!美味い!流石だな、ラビ子」

「本当に、どの料理も美味しいよ、

僕やシュウ兄ィが作ってたオカズとは、

正に『天と地』程の差があるね」

「あいかわらず姉ちゃんの作るゴハンはウマいなっ!」

木材の加工場に居たケンへと声を掛けてから、

亜空間トレーラー・ハウス通称『トレウス』の荷台にある、

謎空間中の住居へと移動したシュウら一行は、

今は亡き母親が食堂を経営して居り、

その調理を手伝っていたという、

セミプロ級の腕前と言えるラビ子が調理をした料理に、

皆で舌鼓を打っていた。


「畏れ入ります。

私も、ウチのお店では高くて手が出なかった調味料や、

初めて見る香辛料などを存分に使わせて頂き楽しかったです。」


「おう!どうせ、一晩経ったら、

使った分が元に戻ってるんだから、

使用量なんか気にしないでドンドンつかってくれや!」

「どうせ、僕とシュウ兄ィは、

塩コショウか醤油かカレー粉ぐらいしか使わないしね、

前みたいに新しい香辛料なんかにチャレンジして、

謎の物体Xを造り出しても、しょうが無いしね・・・」

「前にシュウ兄ちゃんが作ったソーサクリョウリとかいうのは、

足がはえて、うごきだしてもフシギじゃないブツだったもんね」


「はい!ありがとう御座います。」


「しかし、ラビ子の料理の腕前も然る事ながら、

ウサ太の食器選びのセンスや、

テーブルセッティングの技術にも驚いたな、

俺は『食べられりゃ食器なんて何でも良いじゃん』派だったんだけど、

こうして、ウサ太がチョイスした食器で食べて見ると、

只でさせ美味いラビ子の料理が、より一層美味く感じるもんな、

皿とかの配置にしたって、料理を取り皿に取ったり、

口に運ぶ動線なんかをスムーズにする為にって、

考えられてるのを感じるよ」

「ホントホント、ウサ太君を手伝って、

ウサ太君の指示の通りにシュウ兄ィと、

お皿を並べていた時には気が付かなかったけれども、

こうして、実際に食事をして見ると良く分かるよね」


「そうなのか?

オレは、母ちゃんのミセを、てつだってたトキみたいに、

何となく、よさそうな皿をエラんだり、

テキトーにナラべてるだけなんだけどな」


「へ~、そりゃ『環境が人を作る』ってやつなのかもな」

「そうだね、シュウ兄ィ」


シュウ達は、美味しい食事と、

食後の、お茶や会話を楽しみながらの食休みを終えてから、

引き続き午後の作業へと望み、

日が暮れて来る前には、明日からの着工が予定されている、

街長の館へ先行して建設する、地下シェルター向けの材料加工を終えた。

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