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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
148/215

下準備

「今日、俺とケンは、明日の街長さんの地下に造る

シェルターの材料の準備とか、

簡単な加工とかをしてくるんだけど、

その間、ラビ子とウサ太は何かやりたい事とかあるか?」

翌朝となり、ホテルの食堂での朝食を摂りながら、

シュウが2人に尋ねる

ちなみに、シュウ達が宿泊をしている『ホテル ニューコシガヤ』の朝食は、

大皿に盛りつけられた何種類かの料理から、

宿泊客が食べたい物を自分でチョイス出来る形式になっていて、

普通に盛り付けられたケンとラビ子の取り皿に対して、

シュウとウサ太の皿には料理がテンコ盛りとなっていた。


「宜しかったら、シュウ様とケン様の御手伝いをさせて頂けますか?」

「オレも、兄ちゃん達の仕事してるとこを見たいな、

ただの丸太がアッという間に、形になってくるのが面白いから」


「シュウ兄ィ、2人もこう言ってる事だし、

一緒に連れてってあげれば良いんじゃないかな?

この街の観光は結構回っちゃったし、

ホテルでテレビ(魔導映写器)見ているだけじゃ退屈だもんね」


「オッケー、そんじゃ2人も俺達と一緒に行くとするか、

ついでに、建築工事の時に、

2人に手伝って貰う為の道具も造っとくとするか」


「ラビ子ちゃんとウサ太くんに手伝って貰う為の道具?」

「態々、お造り頂けるのですか?」

「うわ~、何造ってくれるか楽しみだな~」


「おう、何を造るかは、

仕上がりを見てからのお楽しみって事でな・・・」



朝食を終え、お茶を飲みながらの歓談という、

しばしの食休みを行ったシュウ達は、

ホテルのフロントに外出する旨を伝えてルームキーを預けると、

街の駐車場に停めてある『亜空間トレーラー・ハウス』

通称『トレウス』の元へとやって来た。

トレウスは、一見普通の2tトラックに見えるが、

その燃料は、シュウとケンの膨大な魔力から提供され、

人工衛星など存在しない筈なのに、

正確な位置情報を提供するナビゲーション・システムも搭載されている、

そして、タダの小型トラックを『トレーラー・ハウス』と、

シュウが命名した最大の特徴は、

一見、荷物が乗っていない空荷に見えるトラックの荷台にあり、

そこには、シュウかケンが許可を与えた者にしか入れない、

広大な謎空間と、そこに建つ純和風式で建てられた家屋、

木材の加工場、倉庫などが存在しているのである


「よ~し、そんじゃ皆で加工場に行くぞ」

背の低いラビ子やウサ太でも上り易い様に、

トラックの荷台の、後ろのアオリを開けながらシュウが告げる


「うん、オッケーだよ、シュウ兄ィ」

「畏まりました。シュウ様」

「トレウスの中に入るのって、

なんか久しぶりだよね」


「良し、行くか!」

シュウは、皆の準備が整っているのを見届けると、

先行して、荷台の謎空間へと入って行った。


「ラビ子ちゃんとウサ太くんから入って良いよ」

シュウが通常のとおりに入って行ったのを見届けてから、

ケンが2人に告げる


「はい、畏まりました。ケン様」

「オッケー、ケン兄ちゃん」

2人は、ケンに対して、そう返事を返すと、

シュウに続いて謎空間へと入って行く


「良し、そんじゃ僕も行くとするかな」

ひと言、そう呟きを残すと、

最後のケンもトレウスの荷台へと消えていった。

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