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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
145/215

驚きの早さだ!

「シュウ殿から提示した金額ですと?」

避難用の地下シェルター建築費用に置いて、

その、破格とも言える安値を提示したのが、

シュウ本人だと聞いた執事のバトリャ~は、

困惑の表情を浮かべながら、

シュウへと確認の言葉を投げ掛けた。


「ああ、確かに普通に考えれば、

この値段で地下施設なんか造れる訳が無いんだが、

俺と弟に関しては、その普通が当てはまらないんだよ」

シュウが、バトリャ~に告げる


「シュウ殿と弟殿なら、

この金額でも、赤字とならずに造れるとおっしゃられるのですかな?」


「ああ、そうだ。」


「その理由を御伺いしても?」


「う~ん・・・まあ、さっきバトリャ~さんが言ってたけど、

俺から見た、ピョロ君とバトリャ~さんの為人ひととなりから判断すれば、

別に、俺達の秘密を話しても大丈夫かな?

まあ、結論から言うと、

俺と弟のケンが、この金額で地下シェルターを造れるっていう根拠は、

俺達が持っている『建築魔法』のお蔭だな」


「『建築魔法』?

ボクは聞いた事が無い魔法なんだけど、爺ぃは知ってる?」

シュウの言葉を聞いたピョロピョ~ロ少年が、

横の席へと座るバトリャ~に問い掛ける


「いいえ、私も存じ上げませんな、坊ちゃん

建物の基礎に土魔法を使ったり、

木材の乾燥に火魔法や風魔法を使うと聞いた事がありますが、

『建築魔法』というものは聞き及んだ事が御座いません」


「まあ、多分なんだけど、

この世界で使えるのは俺とケンだけだと思うから、

希少なユニーク・スキルみたいなもんだと考えれば良いと思うぜ」


「なる程!世界で2人にしか使えないんじゃ、

確かにユニーク・スキルみたいなもんだよね」

「ええ、私共に聞き覚えが無いという、

理由の説明にもなりますな」


「まあ、そういう事だな、

それで、この魔法の説明なんだが、

読んだ字の如く、建物なんかの建築に特化した魔法で、

さっきバトリャ~さんが言ってた、

基礎や、木材の加工なんかも、

他の魔法を使うよりかは、ずっと早く正確に出来るって寸法さ」


「へ~、それは凄そうだね」

「はい、時間が掛かる基礎工事や、

材料の加工作業を、魔法にてスピーディーに進められるのであれば、

先程の200万ギルという金額も頷けますな」


「バトリャ~殿が先程、言っていた材料費が安いというのも、

製材や加工はシュウ達でするから、

建築業ギルドは、丸太のままで運搬と搬入をすれば良いからじゃな」

ここで、今まで黙って皆の話を聞いていた

建築業ギルドのマスターであるメークソが口を挿んだ


「なる程、原材料である丸太での運搬と搬入となれば、

確かに、あの金額でも納まりますな」

バトリャ~が、納得の表情を浮かべながら頷き、そう告げる


「ああ、俺とケンなら、

丸太と、建物を造るスペースさえあれば、

一から何でも造る事が出来るからな!」


「わ~、凄いんだねシュウ達って」

「ええ、坊ちゃん、この出会いに感謝したいですな」


「それでは、この計画を進めても宜しいでしょうか?」

今回の話し合いの進行役を務めている、商業ギルドのイイネが、

街長のピョロピョ~ロ少年と、その執事であるバトリャ~へと問い掛ける


「うん、良いよね爺ぃ?」


「はい、街の予備費で十分に間に合いますので、

街の全人口である約1200人が皆、

速やかに避難できる規模・・・そうですな、一応の余裕を考えまして、

200人程が収容できる地下シェルターを、

合計7ヶ所、街の各所に建造願えますかな?」


「はい、私共も、その程度の規模ではないかと想定して居りました。」

「うむ、材料の手配の方にも問題は無いぞ」

「200人ぐらいが入る大きさの地下シュルターなら、

俺とケンなら、1ヶ所3~4日も見れば建てられるぜ」

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