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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
144/215

3割、4割引きは当たり前

「それでは、バトリャ~様もお出でになられましたので、

今回の御提案の方へと入らせて頂いても宜しいでしょうか?」

商業ギルドのイイネが、そう尋ねる


「うん!良いよね?爺ぃ」

「はい、お話を初めて下さい。」

街長のピョロピョ~ロ少年の問い掛けに、

執事のバトリャ~が同意を示した。


「では、お話を始めさせて頂きます。

今回、私共わたくしどもが御伺いを致しましたのは・・・」

イイネは、今回、地下シェルター建設のプレゼンをする為に訪れた趣旨や、

それにより、ピョロリの街へともたらされる安全や有用性などを、

事細かくピョロピョ~ロ少年とバトリャ~に説明した。


「ふ~ん、僕は、とても良い話だと思うんだけど、

どうかな?爺ぃ」

イイネの話を一通り聞いたピョロピョ~ロが、

隣の席に腰を下ろしているバトリャ~へと、そう尋ねた。


「はい、私も今回のお話は、

このピョロリの街に取って、とても良いお話だと思います。

後は建設に掛かる費用の問題となりますが、

それ程の規模の施設となりますと、

巨額の費用を計上する事となると思われますので、

一度に街の全箇所へと敷設ふせつするのは不可能でしょうな」


「へ~、そうなんだ・・・ねぇ、イイネ、

その、シェルターとか言うのって、

一箇所造るのに、どの位のお金が掛かるの?」


「はい、200人規模の物で1000万ギルとなっております。」


「なに!?1000万ギルですと!?」

イイネの返答を聞いたバトリャ~が驚きの声を上げる


「爺ぃ、その金額って、

爺ぃが、そんなに驚く程に凄く高いの?」


「坊っちゃん、逆です逆!

私の概算では、恐らく8000万ギルから、

少なくとも5000万ギルは下らないだろうと、

考えておりましたので・・・」


「じゃあ、凄く安く済みそうで良かったね」


「いえ坊っちゃん、一概に、

そう簡単に答えを出す訳には行かないですぞ、

通常に考えられる金額より破格に安いという事は、

それなりの理由があると思われます。

良くあるケースですと、

材料の品質に問題がある場合や、

建設の手間を大幅に省いた為に、

建物に後から問題が出て来るといったパターンですな」


「へ~、そうなんだ、

でも僕は、イイネやメークソ、

そして、そこに居るシュウが、

そんな事をするとは思わないんだけどな」


「はい、私も、そう思いますな、

今、坊ちゃんに、お話を致しましたのは、

一般的に考えられる場合の話しという事です。

しかし、今回の1000万ギルという予算では、

その殆どが材料費で消えてしまうと思われるのですが、

その辺の事は、どうなのでしょうか?イイネ殿」


「はい、この1000万ギルの御詳細ですが、

100万ギルが、私ども商業ギルドの手数料で、

700万ギルが、メークソ様の建築業ギルドの材料費と手数料、

残りの200万ギルがシュウ様と、弟のケン様の建築手間となっております。」


「むぅ・・・材料費も、かなり安過ぎる様に思われるが、

シュウ殿らの手間が、不当に安過ぎるのではありませんのかな?」

イイネの話を聞いたバトリャ~が、

困惑の表情を浮かべながら、そう質問をする


「それに関しては問題無いぜ、バトリャ~さん

その金額で出来るって、俺の方から話したんだよ」

バトリャ~の問い掛けを聞いたシュウが、そう発言をした。

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