表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
141/215

街長の館にて・・・

「商業ギルドのピョロリ支部に所属して居りますイイネと申します。

本日は、街長で在らせられますピョロピョ~ロ様との、

御会談のお約束が有り御伺いを致しました。

こちらの御二方は、同行者として御連絡済の、

建築業ギルドのギルド・マスターで在られるハナクソン様と、

同ギルド所属のシュウ様です。」

ピョロリの街の最奥に位置する、

街長の館へと馬車が着くと、

馬車から降りたイイネが、

門を警備する巨体の虎獣人と見られる兵士に向けて告げた。


「はい、承って居ります。

今、案内の者を呼びますので、

少々、お待ち下さいませ」

警備の兵には、ちゃんと話が伝わっていた様で、

丁寧な対応にて、門の中へと誘導される、

シュウ達が乗って来た馬車は、

館の横にある広い駐車場へと案内された様子であった。



「皆様、主の元へと御案内致しますので、

こちらへと、お進み下さいませ。」

幾らも待たせられる事は無く、

案内のメイドが館の玄関口へと現れてシュウらに告げる、

街の代表者の館に勤めるメイドだけあり、

その容姿や所作は洗練されたものであったが、

シュウには、それよりも、

彼女の頭の上で終始ピコピコと動いている、

ネコ耳の方が気になって仕方が無かった。


「御主人様、お客様方を御案内いたしました。」

ネコ耳メイドが、重厚な作りの扉に付けられたノッカーを、

コン!コン!と鳴らしてから、そう告げると、

部屋の中から、

「うん、入ってもらってくれるかな」との返事が返って来た。


(うん?街長さんって、いやに甲高い声の人なんだな・・・)

シュウは、部屋の中から聞こえて来た

街長と見られる人物の声を聞き、そう考えた。


「畏まりました。

皆様、どうぞお部屋の中へとお入り下さいませ。」

ネコ耳メイドは扉を開けると、

シュウらに向けて、そう告げる


「商業ギルドのイイネで御座います。

街長様、失礼致します。」

「お邪魔するぞ、街長様」

「お邪魔します。」

3人は、そう入室の挨拶を口にすると、

街長が待つ部屋へと、足を踏み入れた。



「やあ!イイネ、メークソ、久し振りだね、

それから、初見だと思うけど、

そちらの人物が、今回の耳寄りとかいう提案を持って来たという

シュウって人かな?」

シュウ達が部屋内へと進むと、

豪華な応接セットの一番奥に置かれたソファから、

立ち上がった人物が、そう告げる


「はい、ご無沙汰をして居りました街長様、

街長様に置かれましては、御健勝の御様子で幸いです。」

「おう!街長様、久し振りだな、

イイネが言う様に元気で何よりだ、

街長様ぐらいの年齢は元気が一番だからな!」

「・・・イヌ獣人の子供?」

そう、シュウらに出迎えの声を掛けた街長らしき人物は、

その頭に、イヌっぽい垂れ耳を付けた獣人の少年だったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ