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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
133/215

私はチキン派

「これって、日本と同じく、

カレー屋で間違い無いよね?シュウ兄ィ」

店の看板を見上げながら、

ケンが、シュウに対しての確認を取る


「ああ、店の中から漂って来る香りからしても、

まず、カレー屋で間違い無いだろ」

シュウが、ケンの問い掛けに同意を示した。


「ううっ・・・やっと・・・やっと、

念願のカレーに有り付けるね、シュウ兄ィ」

ケンが、大好物のカレーが食べられそうだと言う状況に、

思わず涙を浮かべながら、そう告げる


「ああ、こっちに来てから食いたくて仕方が無かったからな、

やっと、俺達が作るカレー風スープじゃ無くて、

ちゃんとしたカレーに有り付けそうだぜ!」

一応、シュウらが所有する魔導トレウスの謎空間内にある

謎住宅の台所にも、調味料としてのカレー粉が常備されていたため、

シュウとケンは、カレーライスの調理を試みてみたものの、

中学校時代に、林間学校でペースト状のカレー粉を使用しての、

調理しか経験した事が無い2人には荷が重く、

出来上がった物は、カレー風味のスープのみであった。


「シュウ様とケン様は、こちらの店で出される料理が、

そんなに、お好きなのですか?」

「こんなに、テンションが高い兄ちゃんたちって、

ホント、めずらしいよな」


「ああ、この店で食べられるであろうカレーという料理は、

俺やケンが、生まれ育った国では『国民食』とまで呼ばれ、

多くの人々に愛されているんだよ」

「各家庭ごとのレシピとかもあって、

自分ちのカレーじゃなきゃ駄目って人も居たよね」


「それ程までの人気があるんですね・・・分かりました。

今日、食べた味を再現できる様に努力したいと思います。」

「へ~、そんなに美味しいのか、

食べるのが楽しみだな~」


「おう!ラビ子が再現してくれたら万々歳だな、

一応、トレウスの中に食材や調味料なんかは揃ってると思うから、

是非、チャレンジしてみてくれよ!」

「そうだね、旅の最中にも食べられる様になったら最高だよね、

シュウ兄ィ、お店から漂って来る香りが堪らないから、

そろそろ、中に入って食べようよ」


「ああ、俺の腹の虫も、さっきから騒ぎっぱなしだぜ!

皆、とっとと店に入って、カレーを搔き込むぞ!」


「うん、行こう行こう!」

「畏まりました。」

「そうしようぜ!シュウ兄ちゃん」



「いらっしゃいませ~♪

お客様方は4名様で、よろしいでしょうか?」

皆が店内へと入ると、

その造りは、日本の人気カレーチェーン店と酷似していて、

ネコ獣人の女性が務めるウエートレスが、出迎えの言葉を掛けた。


「ああ、4人で頼む」


「承りました~♪

では、こちらのお席へとどうぞ」


「ああ、分かった。」

シュウらは、ウエートレスが案内した

4人掛けのテーブル席へと着いた。


「メニューがお決まりになりましたら、

お声掛け下さいませ。」

ウエイトレスは、皆が其々の席へと着くと、

メニュー表をテーブルの上に置いてから、

其々の前に、水が入ったコップと、

スプーンやフォーク、ナイフが入ったカゴを置き、

そう、告げてから立ち去った。


「おっ!よしよし!

ちゃんと、カレーライスがあるな」

シュウが、テーブルに置かれたメニューを手に取り、

内容を確認しながら告げる


「うん、良かったね、シュウ兄ィ

パン食が主体の、こっちの世界だけあって、

ナンで食べるカレーのメニューが多いみたいだけど、

ちゃんと、ライス用のカレーの方も、

色んな種類の肉を使ったバリエーションがあるみたいだね」

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