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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
118/215

超不自然災害

「ふぃ~、ホント良いお湯だったぜ・・・」

ホテルの屋上にある大浴場から、

客室へと戻ったシュウが、

入り口のドアから入るなり、そう言った。


「お帰り、シュウ兄ィ

随分と長かったけど、大分ここの風呂が気に入ったみたいだね」

「お帰りなさいませ、シュウ様」

「お帰り、兄ちゃん」


「ああ皆、ただいま、

確かに、ここの風呂が気に入ったってのもあるんだが、

一緒に露天風呂に入ってた、商会の会長さんって人と話し込んじゃってな、

それもあって、だいぶ長い事掛かっちゃったんだよ」


「へ~、何か面白い話題でもあったの?」


「ああ、それ何だけどよ、

ケンたちが風呂に行った時って、露天の方にも入ったか?」


「勿論、ウサ太君と一緒に入ったけど・・・」

「気持ち良かったよね、ケン兄ちゃん」


「じゃあ、その時、

偶に、街の上空でバチバチと火花が出てるのが見えなかったか?」


「ああ、あれか、

街の防御結界に、夜間飛行性の魔獣が当たってるってやつでしょ?

僕も、不思議に思ったから、一緒に入ってたウサ太君から聞いたんだよ、

今まで、夜に街の上を見るなんて事が無かったから気付かなかったよね」

「バチバチッ!って凄かったよね、ケン兄ちゃん」

「ああ!私も丁度、その時、女湯の露天風呂に入っていました!

割と、大き目の魔獣が当たったみたいで、凄く大きな音と火花でしたよね!」


「おお、ソレソレ、

それで、ここからが話の本題なんだけどよ、

あの結界ってのは、小型の魔獣なら十分なんだけど、

中型が何頭かや、大型の魔獣が来たら持ち堪えられないんだってさ、

そんでもって、もし、そんな魔獣が来た時って如何どうすると思う?」


「そりゃ・・・逃げるしか、無いんじゃないの?」

「そうですよね、私達も昔、

両親と一緒に、パルプンの街に暮らして居た時に、

警報の鐘が鳴ったら、門から街の外に逃げる様にって教わっていました。」

「うん、そうだよね、姉ちゃん」


「ラビ子とウサ太が暮らしてた場所って、

街の門の近くだったのか?」


「ええ、街の中心部の方は、行政施設の他は、

偉い方々や、裕福な商人の方々などの邸宅が立ち並んでおりますから、

自然と、飲食店や、一般の方が利用する商店などは、

街の門に近い、外周に集まっておりましたね、

門から近い方が、材料の搬入などにも便利でしたし・・・」

「ホントに、門から直ぐだったよね姉ちゃん」


「なる程な・・・そんじゃ、

その、街の中心部に住んでる人達ってのは、

警報の鐘が鳴った時って如何すると思う?」


「それは・・・逃げても間に合わないかも知れないから、

どこかに、隠れるとかするしか無いんじゃないの?」

「そうですよね・・・」

「うん、オレも、そう思うな」


「ブッブ~!皆、ハズレです。

答えは、諦めるしか無いが正解でした~!」


「ええっ!?何で!?」

「それって、如何いう事なんですか!?シュウ様」

「かくれれば、大丈夫なんじゃ無いの?シュウ兄ちゃん」


「それがな、聞いた話では、

街の防御結界を破って来る程の魔獣じゃ、

建物の中に隠れていても、建物ごと破壊されちゃうんだってさ」


「へ~、そんなに破壊力を持ってるんだ・・・」

「石造りの建物を破壊するなんて、凄いですね」

「そんなんじゃ、かくれてもムダだよね」


「その話を聞いて閃いたんだが、

俺達の活動資金を得る為に、新たな商売の種がありそうなんだよ」

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