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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
110/215

ゼェ~ット!

「よ~し、ほんじゃ部屋の見学も一通り終わった事だし、

各自、自分の荷物を寝室に置いたら、

今後の予定を、ラビ子やウサ太にも、

詳しく説明するから、ここに集合してくれるか」

ピョロリの街の商業ギルドが、

ギルドに取って有益な人物に、主に接待目的などで手配をするホテル

『ニューコシガヤ』の豪華特別室を、

皆でワイワイ言いながら見て周った後、

シュウが、そう告げた。


「オッケー、シュウ兄ィ」

「はい、畏まりました。シュウ様」

「うん、分かったよ、シュウ兄ちゃん」

そう返事を返すと、

各自、自分らの荷物を寝室に置きに向かう、

大きなベットが2つずつ置かれた寝室が6部屋もあるものの、

結局、シュウとケンが各自一部屋ずつを使い、

ラビ子とウサ太は、2人で一部屋を使う事にした。



「よし、皆、ちゃんと戻って来たな、

その魔導冷蔵庫の中に入ってる飲み物も、

宿泊費に含まれてるって言ってたから、

自分の好きな飲み物を選んでから、ソファに座ってくれるか」

皆より、いち早く居間スペースに戻り、

ソファに座って果実水を飲んでいたシュウが、

そう告げる


「へ~、飲み物も込みで、あの料金何て、

商業ギルドは、随分と僕らの事を買ってるみたいだね」

「シュウ様やケン様が成された事を考えれば、

この優遇も当然かと思います。」

「兄ちゃん達って、すごいんだな~」

シュウが告げた通りに、

各自、部屋のバースペースに置かれた

大型魔導冷蔵庫から好きな飲み物を選ぶと、

ケンは、シュウの並びに、

そして、ラビ子とウサ太は、

2人と向い合せる形となるソファへと腰を下ろした。


「よし、皆、席に着いたな、

そんじゃ、今後の予定を簡単に説明するから、

2人とも、喉を湿らせながらでも聞いてくれや」


「はい、ありがとう御座います。」

「うん、いっただきま~す!」

2人は、シュウに言われた通り、

自らの飲み物へと手を伸ばした。


「よしよし、そんじゃ話を始めるが、

今後の予定と言っても、今んとこ、

それ程、詳しく決まっている訳でも無くてな、

取り敢えず決まってるのは、

ケンを日本に返す方法を探す為に、

この国の首都に行って、図書館とかを調べてみようかと思ってな」


「なる程、確かに首都のポルポートには、

この国で最大の国立図書館がありますからね、

商業国家のルクシア共和国だけあって、

その国立図書館には、

世界中から集めた本が多数所蔵されていると聞いた事があるので、

何かしらの情報が得られるかも知れませんね」

「うわ~、ポルポートに行けるんだ!

やった~!」


「へ~、そうなのか、

そりゃ結構、期待が出来そうな情報だな、

サンキュな、ラビ子

その他にも、何か知りたい事を調べるのに良さそうな、

場所とか人の話を聞いた事が無いか?」


「そうですね・・・あっ!占い師の方を、

お尋ねになってみては如何いかがでしょうか?シュウ様」


「占い師?それって良く当たるのか?」


「はい、ウチの食堂に食事に来て頂いた、

首都からの行商の方からお聞きした事があるのですが、

凄腕で有名な占い師の方が、

ポルポートにいらっしゃるとおっしゃって居られました。」


「へ~、そりゃ是が非にでも一度、

俺達の事を、占ってみて貰いたいもんだな・・・

ラビ子、その占い師の名前って分かるのか?」


「はい、確か・・・『ポルポートの母Z』様と仰ってました。」


「え~、せめて『ゼット』が付いて無きゃな・・・」

「何か、会う前から嫌な予感しか感じないよね、シュウ兄ィ」

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