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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
107/215

デザイナーズ・ホテル

「今日、泊まる予定の宿・・・確か、商業ギルドの人が

『ホテル・ニューコシガヤ』とか言ってたと思うんだが、

どっちに行けば良いんだろうな?」

ミケルンへの未練を断ち切り、

気持ちを切り替えて宿探しをすると宣言したシュウが、

ケンに、そう言った。


「うん、ちょっと街の人に聞いてみようか?」


「あっ、それでしたら私が聞いてきますね」

ラビ子が、シュウらに告げると、

足早に、近くを歩いていた街の住人と見える人に聞きに行く、

何言かの会話を遣り取りしてから、

再び足早に、ラビ子が戻って来た。


「ラビ子、宿の場所は聞けたか?」

「ありがとうね、ラビ子ちゃん」


「はい、教えて頂けました。

先程、シュウ様が仰っていた宿は、

この街でも、指折りな高級宿泊施設らしくて、

宿の名前を告げただけで、直ぐに場所を教えて頂けました。」


「お~!それは、出来でかしたぞラビ子、

そんじゃ、早速だが皆で向かうとしようぜ!」

「うん、そうだねシュウ兄ィ」


「はい、ご案内をしますね」


ラビ子の先導で一行が今夜、宿泊する宿へと向い暫く進むと、

一行が歩を進めている方向に、巨大な建築物が見えて来た。


「もしかして『ホテル・ニューコシガヤ』ってアレか?」

シュウが、先導をするラビ子に尋ねる


「はい、先程の方に聞いた通りだと、

あの場所で間違いが無いと思います。」


「うわ~、この街で指折りの宿ってだけあって、

大きくて立派な建物だね」

「ぼくも、あんな大きな家見たの初めてだ・・・」

ケンと、ウサ太が段々と近づいて来た巨大な建物を見て、

驚きの表情を浮かべながら言った。


「見た感じ、地上5階建てぐらいかな?

3階建以上の建物なんてのは、こっちに来てから初めて見たな」


「そうだね、シュウ兄ィ

ただ単純に建物の大きさだけじゃ無くて、

デザイン的にも凝った造りに見えるよね」

シュウとケンが、こちらの世界に来てから見た建物らは、

単純に石積みか、木造の建物ばかりであったのだが、

近付くに従いハッキリと見えて来た宿の外壁は、

色違いの石を組み合わせて、

絶妙なモザイク柄を浮き上がらせていたのであった・・・


「ああ、地味な発色の石ばかりを組み合わせてるから、

決して、目を引く様な派手さは無いけど、

却って、それが、宿泊施設にピッタリな、

シックな雰囲気をかもし出してて、

センスの良さを感じさせるよな」


「うん、それに、上の階に行くに従って、

段々、石の色を薄くしてってるのも良い感じだよね」


「流石は、お二人とも建築関係のプロだけあって、

私達とは違った見方をされますね」

「うん、ぼくもタダ『大きいな~』としか思わなかった。」


「おっ、あそこの、

建物の真ん中にある所がメインの入り口みたいだな、

早く、中に入ってチェックインしようぜ」


「オッケー、シュウ兄ィ」

かしこまりました。」

「うん、行こう行こう!」

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