表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
100/215

伝説の武器

「やっぱ、僧侶のサンゾは、白い馬に乗ってるのか?」

「あ~、そのイメージが強いよね」

ゴクワの、冒険者パーティーの仲間に、

僧侶のサンゾが居ると聞いたシュウが、そう尋ねる


「何で、そんな事まで知ってるんだよ!?

お前、やっぱり俺達を何処かで監視してたんだろ?

サンゾは僧侶だけど、実家が金持ちだから、

確かに一人だけ、親に買って貰った白馬に乗ってるよ!」


「その馬は、やっぱ竜に変身するのか?」

「竜王の第三王子的なね・・・」


「ナンジャそりゃ!?

仲間が、そんなのに乗ってたら、命が幾つ有っても足りないだろが!」


「そこはホラ、何か、召喚とかテーマー的な?」

「魔法使いのゴジョさんが、召喚魔法士とか?」


「ウチのパーティーで唯一、攻撃魔法が使えるゴジョは、

サハギンだから水魔法しか使えないちゅ~の!」


「それだと、水魔法が効かない魔獣とかが出て来たら、

大変そうだな?」

「そうだね、水棲の魔獣とか居そうだもんね」


「その辺は、魔法が付与された武器とかで対応するから、

ダイジョブなんだよ、オレの場合はコイツだな・・・」

ゴクワは、そう言うと、

耳の穴の中から、長さ2センチ程の長さで、

マッチ棒ぐらいの細さを持つ、

棒状の何かを取り出して『伸びろ!』と命令する、

すると、その小さな棒がニョキニョキと伸び出して、

最終的には、ゴクワの右手に直径3センチ、

長さ2メートル程の赤い棒が握られていた。

一見、木の棒に、赤い塗装を施されている様に見え、

その両端には、金色の金属によって装飾が施されていた。


「お~!もしかして、

その、見た目、武器っぽい棒は『如意棒にょいぼう』ってのか?」

「使う武器まで、本家にソックリなんだね」


「おう!確かにコイツの名は『尿意棒』だ!」


「・・・『如意棒』?」


「いいや!『尿意棒』だ」


「一応、聞いてみるが、

その武器には、どんな魔法効果が付与されてるんだ?」


「魔力を流したコイツで殴られたヤツは、

強烈な尿意を催して戦闘どころじゃ無くなるんだよ、

まあ、中にはまれに、

垂れ流し続けながら、戦いを続けるという猛者も居るがな・・・」


「やっぱ、イントネーションの違いとかじゃ無くて、

まんま『尿意棒』なのかよ!

それと、戦闘中に使われると、地味に嫌な効果が付与された武器だな」

「そうだね、僕だったら絶対に戦いたく無いな」


「ハハハ、そうだろそうだろ、

この武器を使いこなすのには、俺も凄ぇ苦労をしたからな、

最初は、込み上げてくる尿意に、何とか対抗しようとしていたんだが、

最終的には諦めて、今は常時オムツ装備だ!」


「自分にも魔法効果が出るのかよ!?

常時オムツ装備とかって、どんなハードプレイだよ!?」

「確かに、仕事が冒険者じゃ、

いつ突然、戦闘になっても、おかしく無いもんね・・・」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ