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俺達  作者: 藍弥
1/1

感情

同性愛が苦手な方は見ない事をオススメします。

…広人視点…


「好き・スキ…大好きぃ」

俺、菊地(キクチ) 広人(ヒロト)は親友である、冴木(サエキ) 直人(ナオト)に言った…言って見た。


「ぁんだよ。」

直人はあっさり返してきた。

…何だよ、こっちが何だよ〜だ。

「んー可愛い親友に好き、って言われたら理性ぶっ飛ぶかなってね。」

直人とは青春真っ盛りな時代…つまり、中学生からの付き合いだけど、こいつの青春話を聞いたことがない。

…俺がいうのもなんだけど〜ルックスはかなりいい。

女子も騒いでたしね。

「確かにお前が女だったら、モテたかもな」

「はぁっ?どーっせ、お前と同じように彼女いない歴は22年だよ!」

「失礼だな…お前と一緒にするな。一応告白されたことは10回以上、軽くあるから。」

ムッカァー!人が気にしてることをぉー

知ってるんだよ、直人のことは。

本人が知らないようなことまで!

それに…

「お前、お前って…中学ン時から名前で呼ばれたの数回だぜ?名前で呼んでくれって…」

「広人」

!!真剣な顔でじっと見つめられた。

直人の顔は綺麗に整ってて…男のくせに睫毛が、長い、な…

「はい、これでお前の名前を言ったのは、4回だよな」

ニヤリと笑いながら頭をポンッと叩かれた。

「なっ直人!」

10年で4回しか名前で呼ばないって…どんなだよ!

「ほら、どーぞぉお酒。ストレス発散にグッとね、グッと!」

直人が俺に杯を持たせる。

「そーだな、出会ってから10年記念日だし…酔って今までの直人への鬱憤を言うかな!」

グイッと口に酒を流し込んだ。

ん、ちょっとアルコール…強、い…。

「お、よく飲んだな…酒、苦手なんじゃ無いのか?」

…!!

そうだ。俺は…酒、駄目らったんら…っけ…




そっから先の記憶は無い。

…が、


チュンチュン…


すずめの声で起きた。

んー…頭が痛い。

2日酔いってヤツだよな…

ガバッと勢いよく起きあがった。

「…な!?」

服を着てない、下着は着てるが上に着てない…!

「…ぅぅん?」

直人が目を覚ます。

「あ…お前か、はよ」

…さっさわやかな笑顔で、はよ、と言う直人は…服を着てなかった。

「ごっゴメン!」

「あ〜?」

「俺が酔って、直人にいっ、いかがわしい事したんだろぉ!!」

パニック状態になった俺は泣きながら、謝った。

「はぁ?…ぁあ、お前覚えてねぇんだな?」

「?うん」

「なら、いい。別にいかがわしい事なぁんてしてねぇよ」

直人は不敵に笑って見せた。

その笑いは、今の俺にはとても恐ろしい…

絶対、俺がなんかしたんだ…!!

「俺っ帰るぅっ」

ダダダッと直人の家の玄関まで走る。

「その格好でかぁ〜?」

俺はすぐに直人の元へ戻っていった。




…直人視点…


ああああ…

可愛い、可愛すぎる。

男より男前な女が居るように、そこらに居る女よりも、コイツ…ひっ広人は可愛い。

22のクセ、168cmという小柄な身長。

168cmは俺とコイツが出会った時の、俺の身長だ。


「…」

大きな目に涙を浮かばせながら黙る姿は、コイツにしか似合わないと思う。

「…」

キュッと結ぶ口は、よりコイツの可愛らしさを増している。

「…」

子供が怒られて居るみたいに、正座をしている。

「…直人」

ふいに名前を呼ばれた。

「なんだ」

「俺…本当に何も、してないんだな?」


はぁ…俺の想いが分ってる筈も無い。

知っていたら、引かれるだろう。

「何も、無いって言ってるだろ」

「…でもっ」

「なんだ?何か、あって欲しかったのかよ」

俺は…何かあって欲しかったが、言わない。

「っっ!なっ!なわけねぇだろ!?」

「だぁったら…何もなかった、でいいだろ」

「じゃあ、何で…」

「あ?」




「パンツだけで寝てたんだよ…」


…そっそれは、



「真っ裸で外に出ようとしたお前を引き止めた後にパンツだけ履かせたから、だ。」


「………」


「………」


「……っゴメン〜〜っ」

っ!目から大粒の涙がボロッボロと落ちる。


「酔った勢いだな、勢い。」


「んっ?」

チゥとコイツの唇が俺の頬に触れる。

「なっ!」

俺の顔が熱く、なった。

「へへっ!知ってるんだぜ、直人…お前が俺を」



好きだって事が…



か?

文が下手でごめんなさい…もっと上手くなるよう、頑張ります。

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