表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/64

もう1つの決意

書き方、変わってるかも?

「メリルさん、いますか?」

 湊君には聞かれたくない話なので、ピアスの電源を切ってから、ノックし、スタッフルームに入った。

 中にあるミニテーブルの上に、メリルさんはいた。

「燐様、どうかしましたか?」

「ちょっと、お話がありまして……」

「もしかして、湊様の事でしょうか?」

 笑顔でそう言った。

「……解ります?」

「ええ、さっきと顔つきが違いますから」

 確かに、そうかもしれない。

「その様子ですと……何か、決意したようにも思えますが……」

「実は、そうなんです


 私、この世界にいるうちに、湊君に告白します」


 そう言うと、メリルさんは驚いた顔をした。

「てっきり、元の世界に戻ってから告白するのだと思っていました……」

「本当は、私もそのつもりだったんですけど、元の世界に戻っても、また会えるかなんて解りませんし……私は、ここでは湊君の保護者なわけで、彼の身の安全を守らなきゃいけなくて……そりゃあ、無茶や我がままも沢山言いました。でも、嫌がらずにやってくれて……」

 私の記憶の中にいた、あの優しい男の子は、今も優しいままだった。

「元の世界には、彼の生活があって、私の生活がある。この世界での事が終わったら、もう後は、赤の他人なんです……玉砕のつもりで告白します」

「そうですか……応援しますわ! 頑張ってください」

「ありがとうございます」

 頭を下げ、フロントを出た。


 食堂に戻ったのだが、湊君の姿は無かった。

 というか、メアリーちゃんもいなかった。

「あれ?」

 部屋、かな?

 すると、食器を片付けに、ガーネットさんが入ってきた。

「あ、ガーネットさん、湊君、部屋に戻ったんですか?」

「え? 湊なら、メアリーを連れて出て行ったが……何も聞いてないのか?」

「また……ですか?」

「ということは……あいつ、また何も言ってないんだな?」

「……」

 メアリーちゃんも連れて――。



「―――おい、燐! 大丈夫か!?」

 気が付けば、ガーネットさんに支えられるようにして床に座り込んでいた。

「何だかわからんが、湊からは『燐にはすぐ帰るように伝えてください』って言われたぞ?」

「え……」

 すぐ帰るって……。

「湊君、どこに行くって言ってました?」

「ロレンスの所だと言っていたが……」

「ありがとうございます」

「……まさか、1人で行くつもりか? 危険だぞ、湊が、戻ってくるまで待っていた方が……」

「そんな事言ってられないんです!!」

 水を打ったように静かになった。

「あ、す、すみません……」

 慌てて謝ると、ガーネットさんは首を振った。

「解った、気を付けて行ってこい。何かあったら、すぐに逃げるんだぞ」

「はい」

 湊君を追って、ホテルを出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ