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説明

短いです

 熱も引いたし、具合も良くなったので、俺は今日会う予定の人たちの事をガーネットさんに訊くことにした。

「みんな、癖のある奴ばかりだぞ」

 そう言って、ガーネットさんが取り出したのは、2枚の写真だった。

 1枚は、笑顔で双眼鏡を片手に通りを歩いている女性。もう1枚は、怒りの表情でサンドバッグをぶん殴ってる最中の女性の写真だった。

「……これ、この後会う人たちの写真ですか?」

「すまないな、これしか写真が無いんだ。あともう1人いるんだが、そいつの写真は残念ながら持ってなくてな……かなりの人見知りらしく、カメラが苦手な奴なんだ」

「そうですか……あの、一人ずつ名前を訊いても?」

「ああ、こっちの双眼鏡を持ってる方がレア。それで、こっちのサンドバッグがスカイだ。レアは元々女なんだが部類の男好きで、運悪く女しかいないこの国に入り込んでしまって、なんだかんだあって女帝を憎んでいる。スカイの方は、大の女嫌いで、こいつはガラの悪い集団に無理矢理この国に押し込められたらしく、こいつも女帝を憎んでいる」

「そ、そうなんですか」

 確かに、癖のある人たちばかりだな……。

「それで、最後の1人は?」

「それがな、もう1人が、ロレンスという名前で……すまない、こいつの事はあまりよく知らないんだ。無口で、滅多に喋らないやつだから……」

「そうですか……って、ロレンス?」

 あれ、その名前どこかで……。

「聞いたことあるのか?」

「あ、いや、その……多分、気のせいです」

 短時間で思い出そうとしたけど、思い出せなかった。きっと気のせいだろう。


「で、その人たちは、いつこっちに?」

「昼頃、と約束してある。時間になったらフロントに現れるだろう。それまでに、朝飯済ませておくか」

「そうですね」

 みんなで食堂に向かった。

「そういえば、ガーネットさん。その……これから会う人たちに、燐を合わせても平気ですかね?」

「大丈夫だと思うぞ? 確かに、この国は少し人外を下に見る傾向があるが……あいつらはそもそもそういう類には興味を持たない奴らだからな」

「そうですか」

 まぁ、それなら安心かな……。

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