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あのあと。
りゅーこちゃんの元へ警察がやってきて、りゅーこちゃんを連れて行った。
不思議な事に俺にはなんのお咎めも無かった。りゅーこちゃんが上手く取り計らってくれたからだと気が付いたのは、それからしばらく先のことだった。
アパートの俺の部屋の隣はしばらく空き部屋だったが、やがて新しい住人がやってきた。その住人は引っ越しの挨拶もしてこなかった。俺はりゅーこちゃんがこの世界から消えてしまったようで悲しかった。
幸いだったのは俺の仕事が忙しかったことだ。多忙は悲しさを忘れさせてくれた。毎日のように激務をこなしながら、金曜日になれば酒を飲んでひたすらに寝て。そんなサイクルを何度か繰り返した頃の金曜日。
俺のもとに一通の手紙が届いた。向日葵の便箋にりゅーこちゃんのものと思わしき可愛らしい字で、児童養護施設に入ることになったということと、あの日の感謝が綴られていた。手紙を読み終えて丁寧に畳み、封筒に仕舞い直したとき、インターホンが鳴った。
はいはいとドアを開けると、そこには思いがけない人物が立っていた。あの日の白いワンピースに、今日は上着を羽織って。
「サイトウさん、こんばんは。遊びに来ちゃいました」




