06ー閑話ーとある奴隷の話 〜???視点〜
わたしはお母さんとお父さんと一緒に暮らしていた。
でも、
ある日、お母さんとお父さんは出かけたっきり帰ってこなかった。
お母さんとお父さんにスキルを教えてもらったわたしは、二人を探しにいった。
お母さんとお父さんは人間を悪い生き物だとずっと言っていた。
そんなことはないと思っていたわたしは前を歩いていた人間たちに声をかけた。
「あの~」
「なんだ」「獣人のガキだな」「こいつは高く売れそうだな」「相手側から来てくれるのはありがてぇ」
結局、人間は悪い生き物だった。
わたしにその人間たちは襲いかかってきた。
わたしは逃げようとスキルを使った。
けどはずれた。
そして、捕まった。
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わたしは逃げようとこれを叩いている。
体当たりをした。
『ガコンッ』
下を見ると人間と目があった。
こんなやつに買われたくない。
必死に威嚇する。
けれどもその人間は関係なしに
「あなたはだあ~れ」
と言ってきた。
そして、まわりを見たあと別の人間と話した。
わたしを買うようだ。
こうなったら、アイツの秘密をあばいてやる!
《鑑定》!
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名前:セイヤハガノ
職業:標本の勇者
属性:死
レベル:15
スキル:
《針術Lv?》《調合Lv?》《光魔法Lv1》《聖魔法Lv1》
ユニークスキル:
《即死魔法Lv4》《勇者》《聖針召喚》
オリジナルスキル:
《オトモダチLv2》
オトモダチスキル:
《飛翔》《超反応》《病気媒介》
称号:
〔最強〕〔勇者〕〔異世界人〕〔生き物好き〕
詳細:
標本を司る勇者。歴代最強。怒らせたらヤバい。
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ひっ。 何だよこれっ。
殺される?
嫌だそんなの。
わたしはお母さんとお父さんに会うんだから。
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人間のせいで手に変なのがついた。
わたしを買った人間はなにやら楽しそうに笑っていた。
その顔が恐ろしく、
わたしの意識は闇に沈んでいった。