42双聖針 時渡(ときわたり)
「なんだこれ?」
まるで、時計のはりのようなものが僕の手元にでてきた。
色は黒……。 いや、黒に縁が黄金色だ。
持ち手の部分ははりでは無く、グリップになっている。
「やっと鑑定できたよご主人様」「所々、見えないところがあるけど」
「言ってみて」
「うん」
「双聖針時渡」「スキルは《縫合》、《一点集中》、《時間加速》、後一つは見えないよ」
「か—て―――者が――し――ので」「時を司る武器」
「そこは見えないの?」
「うん」
「《時間加速》ってどんなスキルかわかる?」
「えっと……」
「スキルの速度を速められるだって」
試しに使ってみるか。
「《時間加速》!」
ここで別のスキルをうてばいいのかな?
「《一点集中》!」
『フュォ』
「速い!」
しかも、難しい……。
実用は無理かもな。
「五郎丸たち!」 「他になんか物あった?」
『ないでござる~』
『こっちも~』
『ここもですわ~』
「そうか」「じゃあ、この遺跡を出るぞ!」
「は~い」
『ござる~』
『はいー』
『はいですわー』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「出れた~!」 「寒い!」 「ご主人様、車!」
「僕は車じゃないよ」
「車はあそこね」
夜になっている。
結構遺跡の中にいたんだな。




