17 VS勇者ピカザウルス
うーん。どうしよう。
相手は剣。
僕は針。
リーチが少ない。
まぁ、オトモダチの能力を使えばいいだろう。
能力を、イエバエ、カブトムシ、アカイエカ、ドブネズミ、クロゴキブリ、キンギョ、キクガシラコウモリ、アサギマダラ、ジャコウアゲハ、コクワガタにする。
避けるのはコウモリとゴキブリの能力を使えばいいだろう。
「クソッ、何で当たらないんだ!!!!!」
そりゃゴキブリは体の何十倍もすぐ走れるからな。
次々、僕に攻撃が来るけど全然避けられる。こいつ、スキル使えないのか?
「《身体強化》!」
フツーに使ってきた。
おー。速くなったー。
人を傷つけると後々面倒になりそうだし、武器に攻撃しよう。
どっちのスキル使おうかな。
「《一刀両断》!」
あぶねー。油断禁物だな。
「《一点集中》」
『カンッ』
まぁ、一発で壊れるわけないか。
「これならどうだ!」「《盲目》!」
ヤバッ、目が見えなくなった。耳まで塞がれたらヤバい。早く、決着をつけよう。
「《縫合》」
あれ? 武器に穴が空いた。
このまま、飾ろう。
いっちょあがりー。
あっ、目が見え始めた。
「お前!」「俺様の武器に何をした!!!!!」
「縫った」
「どうやってやるんだ!!!!!!!」
「スキルだよ」
「意味わかんねェェェよ!!!!!」
「どうやら俺様は本気をださないといけないようだなぁ!!!!!!!」
勇者が口元にXを作った。
「《〆》!!!」
口が開かなくなった。
このままだと、オトモダチが作れない!
どうしよう。
さっさとこのピカザウルスを倒さないと。
とりゃ。
『ガコンッ』
「なっ、俺様の武器が割れた……」
『ドサッ』
勇者は茫然自失している。
「はっ」
口が戻ったぜ~。
「あなたの負けでいいですか?」
「……あぁ」
「えーっと……」「挑戦者の勝利!」
何かいうことを聞くって言ってたな。
よし。
「お金ちょーだい」
「……あぁ」
思ったより貰えた。というか、こいつ大丈夫か?
「ラニカ~」「ひとまずここを出るぞ~」
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街を出た。
何か少し涼しくなったか?
「ご主人様」「あの人、大丈夫だったんでしょうか……」
「考えても仕方ないんじゃない?」
「まぁ、そうだよね」
勇者って武器が割れると何かいけないのかな。
この世界は謎だらけだな。
それにこの地図も……。
全然島が無い。でっかい大陸と魔王がうんたらの大陸と2つしかない。
あと、気候。温度の変化がはやい。
冬になるまで移動するか。