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私のペットは皆何故か凶暴です(仮名)  作者: じゃがいも
まずは味方を作りましょう
31/43

初恋の味はさくらんぼ?













次に運ばれてきたのは、柿のソルベ。

ソルベって言うのは、アイスクリーム?ジェラート?でびっくりする。

お爺さんは普通に食べ進めているので、普通の事なんだろう。



こういう格式高いコース料理って、途中でアイス食べるんだ。




内心首を傾げながら食べ進めていく。




ひんやりとしたアイスは、子供サイズだからか外が少し肌寒いからか、お爺さんのより少し小さめにお皿に盛られている。





1口食べれば、ふわりと口いっぱいに広がる柿の自然な甘み。





ん〜、秋〜。





アイスに使われた柿は、よく熟していて甘くて美味しい。



食感はシャリシャリより、ねっとりとろ〜っとしたアイスクリームみたいな感じで、寒くなってきている今にぴったりな感じ。





柿の自然な甘みの中に、蜂蜜のような柔らかな甘みと生クリームも少し使われているのかまろやかな甘みとコク。


レモン汁も使われているのか、後味はさっぱり爽やかで後引く旨さ。







んん〜、柿のソルベうま〜。

魚の後に、アイスを食べたくなるのも分かるかも。



口の中はさっぱり爽やかで、口の中の今までの物が全てリセットされていくような感じ。


ちょっとした小休憩みたいな感じだろう。







となると、メインディッシュである肉料理に期待が寄せられていく。

ましてや今までの料理の美味しさを考えると、ちょっとワクワクしてきちゃう。




次の料理は何かな何かな〜。










「ヴィアンドのハンバーグです。」





運ばれて来たのは、皆大好きハンバーグ!!



イヤッホゥーイ!!




ハンバーグ良いよねぇ〜!

子供舌と言われるかもしれないが、ハンバーグやら甘いスイーツやら、子供が好きそうな物が

昔から好きなのだ。




ソースは何もかかっていないので、塩コショウが強めのガツンとした肉々しいハンバーグの様だ。

付け合せは、人参とマッシュされたじゃがいも。




せっかくマッシュされてるので、ソースと一緒に食べたい気もする。






ふむ。

とりあえずまずは、1口。



ナイフを刺し入れると、途端に飛び出す肉汁。





あ、勿体ない。





じゅわじゅわ〜っと溢れ出る肉汁は、私の食欲を否が応にも誘って来る。


ふよふよと上がる湯気は、まだ出来たてホヤホヤである事を証明してくれる。





アッツアツの美味しそうなハンバーグに誘われて、ふぅーふぅーと冷ますのもそこらに適当に切り上げて口に入れれば、じゅわわっと溢れ出る肉汁。





あっつ!




あまりの熱さに涙目になりながら、上を向いてハフハフと食べ進めていると、お爺さんは面白そうに私を眺め、見せ付けるように優雅にゆっくりと食べ進めていく。





ちくしょう。

何であんな余裕なんだ。


熱くないのか。




口の中を若干火傷した私は、半ば八つ当たりしながら食べ進める。






溢れ出す肉汁は、そりゃもう大変肉々しい味で牛と豚の旨味がぎゅぎゅっと詰まってる。



牛のガツンとした荒い肉々しい味わいに、豚の甘みと旨味が調和して、食感は柔らかい割に肉々しい味に仕上がっている。




味付けはシンプルに塩コショウなのも、肉の美味しさを存分に引き出していて、めっちゃお肉を食べた感がある。


まさにハンバーグステーキって感じ。





溢れ出る肉汁に、人参やマッシュされたじゃがいもを付けて食べれば、野菜の旨みと肉汁が絡み合って天然のソースが口の中に広がる。




ソースをかけていないからちょっと物足りない感もあったけど、実際食べてみればこれはこれで美味しい。





ソースをかけていないからこそ、牛のガツンとした牛肉独特の旨み、豚を混ぜることでふわふわとした柔らかさと旨味や甘み。



そこに塩胡椒のちょうど良い塩っ気とピリッとした辛味のシンプルな味付けが、肉の旨みを存分に引き出している。



シンプルな味付け故に、そんな天然のソースに混ぜられた野菜は太陽に照らされ旨味がぎゅっと凝縮されていて、野菜の旨みを顕著に感じる事が出来る。



それらは口の中で混ぜられ一体となり、極上のソースが出来上がる。





人参は甘〜くて美味しいし、マッシュされたじゃがいもは天然のソースが染み込んでいて、口当たりなめらか。

でもシンプルな味付けだからこそ、野菜の味が前面に出ていて人参もじゃがいもも、野菜を食べてるって感じがする。


じゃがいも好きの私にとっては、じゃがいものあの味が前面に出ていて、これはこれで大変喜ばしい。







あ〜、じゃがバターとか食べたい。

ついでに明太バターとか、バター醤油とかもかけたいなぁ〜。


ポテトフライだって食べたいし、いつかポテトチップスだって食べたい。







あぁ、それからそれから、暖かいお部屋で小説片手にポテトチップスをつまむ。

ついでにジュースもつけたい。



んっふっふ。

なんと素晴らしき事か。




その為にも、何か色々頑張らないと。




大好きなじゃがいもに舌鼓を打ちながら、今後のめくるめく素敵な野望に、私はニマニマと頬を弛めた。




ブリオッシュをもう1つ食べて、口の中が甘〜くて幸せになった事で次はサラダ。




葉野菜に生ハム、ナッツ、りんごが入っていて、甘じょっぱくて美味しい。


一口噛めばじゅわりと広がる、りんごの爽やかな甘みに生ハムの塩味。

シャキシャキとした葉野菜に、シャクシャクと鳴るりんごとナッツのカリカリとした食感が食べてて面白い。



ドレッシングはオリーブオイルや酢等を混ぜた、シンプルな味付け。

でもりんごの甘みと生ハムの塩味がドレッシングの味付け代わりになっていて、味は薄くないしめっちゃ美味しい。




口がさっぱりした所で、次にワゴンに運ばれてきたのはチーズ。



チーズは何種類かありパンやクラッカー、ジャムやドライフルーツ等色々な物が載せられている。




「どちらになさいますか?」




「えーっと、こういうのはよく分からないのでオススメはありますか?」




「でしたら、カマンベールとコンテチーズがオススメですよ。」




「じゃあその2つを下さい。」




チーズを運んできたお兄さんは笑顔で返事すると、私の好みを聞きつつ他にも何が合うかとかオススメを教えてくれた。



私はクラッカーにジャムやドライフルーツ、蜂蜜等トッピングは全種類試す事に。



うぇっへっへ。


そろそろお腹もいっぱいになってきちゃったんだけど、これは全部試さねばという欲に勝てなかった…。



とりあえずまずは、クラッカーにイチゴジャムとカマンベールの組み合わせ。



きつね色に薄く色付いたクラッカーに、果肉感がちょっと残っている真っ赤なイチゴジャムと、トロッとしたカマンベール。



パリパリサクサクとした食感に、ちょっと温かくてトロッと蕩けてるチーズに少しひんやりとしたイチゴジャムが溶けて、甘酸っぱい味が口いっぱいに広がる。



あっまぁー!


うっまぁ〜!!



チーズは熱々とろとろでカマンベールのコクのあるミルキー感に、少しひんやりとしたイチゴジャムの甘酸っぱさが口の中で溶けて合わさって、苺チーズケーキを食べてる気分。


でもクラッカーの塩っ気が後からやってきて、甘塩っぱい感じでもある。



めっちゃ美味しい…。


これ好き…。




次はクラッカーに、さくらんぼのドライフルーツとコンテチーズ。




コンテチーズも少し温かくして出されているので、ちょっとトロッと蕩けていてチーズ独特なクリーミーさが存分に楽しめる。



チーズのミルキーな味の中には、ホクホクとした栗やナッツのようなコクでこっくりとした深みのある味わい。




そこに砂糖漬けにされたさくらんぼが、噛めば噛むほどジュワリと甘酸っぱさが広がって、口の中がきゅうぅっとする。



なるほど、これがきっと初恋の味か。

初恋は甘酸っぱくて、キュンキュンするって言うし。






まぁこれは、甘酸っぱい恋のわくわくドキドキな体感的な話じゃなくて、味覚的な話なんだけど。



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