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私のペットは皆何故か凶暴です(仮名)  作者: じゃがいも
まずは味方を作りましょう
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チョロインの異世界観光















最近よくよく注視していたのだが、執務室にはメイド達が短時間の掃除に入るぐらいで、人の出入りは全く無いようだった。









領主様が入るわけでも、書類整理や領主の仕事の代行をする為に、誰かが代わりに入る訳でも無かった。


















その為最近はちょっとずつ。


今の領主に変わってからの帳簿を抜き取って、自室に確保している。

証拠として、いつでも出せるように。










ちなみに誰かが怪しんでる気配は、爪の先程も無い。










ここまで来るともう、全てを分かった上でわざと泳がせてるのでは。

チョロ過ぎて怖い。













両派閥のメイド事情も、宙ぶらりんの立場にいつつも、がっつき具合が最近ようやく落ち着いてきている。

しかも最近は、外にやっと出られるようになった。









とは言っても、勿論たま〜の休みに出かけたり、メイドとしてのお使いに出たりという程度だけども。














それでも世界が広がると言うのはいい物で、見る物全てが目新しくて面白い。

さすが異世界とも言うべきか、市場には見た事ないような植物や食べ物や道具があり、活気に満ちている。















私がいつも行く市場は、東京みたいに肩と肩が触れ合うレベルでは無いけど結構賑やかだ。














街のイメージは五角形みたいな感じ。

陸側は門に囲まれていて、尖端に矢印みたいなトゲトゲが付いた感じ。

門は大門と呼ばれるめっちゃ大きくて厚い門で街は守られてる。

真ん中には大きな鐘の塔がある広場があり、ベンチと露店が出ている。










街中にもちょっと歩くと小規模な広場があり、広場には両親の銅像と噴水が区画によって代わり番こにある。








しかも、それを眺められるベンチもある。

そのわりには銅像はやたらと汚い。

掃除がされてないのか薄汚れていて、鳥のフンとかが付いている。



やはり街の人達の両親人気は、底辺を這っているようだ。














分かる。

アイツらマジでクズだよね。















街並みは真ん中に行けば行くほど建物は豪華になっていく。
















街の構造としては、ピザみたいな1ピースが集まって出来た五角形。

区画整理されており、主に五角形のてっぺんの部分(北)に鍛冶屋や建設関係のお店、鍋やカトラリー等、生活に必要な道具等が売ってるお店になる。












左上(北東)はポーション屋さんや戦闘用魔法道具から生活用魔法道具等、魔法関連の店が主。












右上(北西)は海に面していて、貿易港や漁に出られる港がある港町。








小劇場や娼館の密集地帯で、飲み屋や大規模なカジノ等の夜の街が港に近い方にある。

夜の街の密集地帯なので家賃等が安いのか、他の地区にも住宅地はあるが1番人気が高いのがここらしい。


お陰でここの地区はスラム街が無いんだとか。














左下(南東)は飲食店の密集地帯。

宿屋と飲食兼飲み屋が併設されている施設や、飲食店、飲み屋、食料品店、ちなみにお店の前には露店が出ていて、この地帯が1番賑やかだ。










右下(南西)には教会、薬局や市民図書館等の公共施設や服屋やアクセサリー屋さん、オシャレな雑貨屋さんとかが並んでいる。


















住宅地はそれぞれ好きな所にあり、お金が無ければ無い程外側に住むことになる。

つまりスラム街と呼ばれるような家は一番門に近い所にある。


















街並みは主にクリーム色の壁にオレンジ色の屋根が多いけど、他にも赤やピンクや青、水色黄色、緑などの屋根や壁など、色んな色も並んでいて結構カラフルだ。












しかも港町の住宅地は、漁師達が遠くからでも自宅を見つけられる様にと海の近くに家を建てる。








そして壁には、目立つ様に細めのストライプ柄が描かれているらしい。









水色のストライプとか黄色のストライプとか、色んな色で書かれたストライプ柄の壁はめっちゃ可愛いんだろうなぁ。



















ギルドは北東と北の境目辺りの中央。





教会はお祈りが出来るだけの、小さくて簡素な建物。







淡くて優しいクリーム色の壁紙に、屋根は赤色。

緑色の蔦が、所々絡まっていて可愛らしい感じ。







孤児院も併設されているので、2世帯住宅みたいに横に繋がっていて、2つ合わせるとそこそこ大きい。







裏庭には小さな畑と芝生が生えていて、軒先には手入れのされた小さな草花が咲いている。






全体的に絵本に出てくるような、可愛らしい感じ。





























そんな外国の様な街並みに、この世界に来てからまだ何度目かの外出という事もあって、私はワクワクしていた。










まるで海外旅行に来たみたいなのに、普通に日本語が通じるから変な感じだ。











日本語と言っても勝手に翻訳されてるみたいで、相手が話してる言葉は違う言語だと分かるのに何故か言葉が分かるという、異世界転生物の本でよく見る謎現象(アレ)になっていた。










マジそこは助かる。

これで言葉まで分からなければ、真面目に詰んでた。

いくら若くて覚えるスピードが早いとはいえ、クズも多いし、ある程度言葉を覚えられるまで待っててくれなかったかもしれない。




















今日は久々の休日だけど服といえばヨレヨレになったボロボロの白いワンピースか、メイド服しか無いので、普段メイド服として着ている黒いワンピースにエプロンや髪を纏めるキャップを付けない、地味〜な格好で歩いていた。














せっかくの領内の視察兼異世界観光なので、レティシアちゃんの美をふんだんに楽しむ為にも、オシャレもしたかったが半分初期装備状態みたいな物なので、こればっかりはしょうがない。











朝ご飯を食べたらすぐに出てきたので、今日はたっぷりと時間がある。












街に行くには所謂裏口。

横に付いている使用人用の入口から出て、正面のバカでかい庭園を、草花に隠れながら超えて正門から出る。






正門から出ると草原みたいな所に出るので、しばらく歩いていくと通り沿いの道に出る。

通り沿いの道に出ると、陽気なおじさんが運転する乗り合いタクシーならぬ乗り合い馬車が停まっている。












ここまで1時間。








さらにここから1時間馬車に揺られると街が見えてくる。








つまり片道2時間。













5歳の幼児が1時間歩くのはなかなかの苦行ではあったけど、街の人から情報も収集出来るし体力も付く。

それに普段から行って街に馴染めば、何かあった時に助けてもらいやすいし、折を見て親戚達に助けも呼べるかもしれない。



リスクもそこそこ大きいが、リターンが大き過ぎるのだ。












今日の為にお金はあまり使わずに貯めてきたので、割とある。

今日のご飯はいつもより豪勢にいこうじゃないか。








フッフッフッ。





何にしてやろうか。






寒くなってきたし、お昼は温まるような物が食べたいな。






シチューとかどうだろう?






ポトフもいいなぁ。






あ〜、でもビーフシチューとかもそそる。








いやでももう寒いし、グラタンとかも捨て難い。










でもガッツリ肉系も良いよね。






ロールキャベツとかも好きだし、熱々に煮込んだハンバーグとかも良さげ。










うーん……、何にしようか迷う〜!

















あぁ、ヤバい。


久々に楽しい事で頭がいっぱいになっていて、ちょっとテンションが上がっている。




最近は5歳の幼児が考えるような事じゃない事も、考えなきゃならなかった。

絶望的な状況に頭はフル回転だし、肉体年齢に引っ張られているのか、悪い想像をすると気分が落ち込んですぐ泣きそうになってしまう。















でもとりあえず今日は、一旦ちょっとそれは忘れて異世界観光をのんびり満喫しようと思う。



考えてみれば、転生してからこんなにゆっくりのんびりなんて無かった気がするし、こんなにはしゃぐような事も無かった気がする。







息抜きは大事だし、街の様子も見たかったし。



何より腹が減っては戦ができぬとも言うし。




旅に出てしまえば、街にいつ出るかなんて分からないし、なかなかこんなお金が使えるような時はなくなってしまう。

最後の思い出作りじゃないけど、少しは私も異世界を満喫したかったのだ。






ウキウキとしながら歩いてると小腹が空いてきて、丁度いい時にお手頃価格の露店が並んでるのが見えて来る。









あ、あのお店いつも行列が出来てるお店だ。

あの串焼きやっぱり美味しそうだな〜!




今なら並んでないし、買うなら今のうちかな。











「おじさん!これとこれ1つずつ頂戴。」





「あいよ。嬢ちゃん、ウチは初めてだよな?サービスしてやる。」





「え?!良いの?やったー!ありがとー!」





「おうよ。代わりにまた来てくれな。」







ラッキー!

塩味とスパイシーな匂いがする肉の串焼きを1つずつ頼んだだけなのに、甘〜い匂いのするタレ味の串焼きを一個オマケしてくれた。







あのおじさん良い人だ。

また来よう。




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