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私のペットは皆何故か凶暴です(仮名)  作者: じゃがいも
まずは味方を作りましょう
15/43

1人大掃除



















はぁ―――――――――――――――――――っ


















面倒くさ〜〜〜〜〜〜い!!!!











何あれ何あれ、ヤバすぎでしょ。


もう初っ端からそんな飛ばしすぎだって。


もうちょっとお手柔らかに頼むよ本当にもう。
















話もちょうどキリの良い所で終わり、キッチンメイド達のイレブンジズが終わったので、私はこれ幸いとばかりにハウスメイドの仕事に戻った。

皆ニコニコしながらまた一緒に話しましょうねなんて言ってくれたけど、もう一生話したくない。


ハウスメイドの方達とは会わなかったけどきっと今頃あの部屋は、今度はハウスメイドの方々のティータイム会場になってることだろう。




こわやこわや。










どっちの輪にも入りたくないわ〜。




絶対あれ、一緒で良かったなんて思ってないでしょ。

あれ何かちょっと含んだ言い方だったもん。




しかもこっちでも軽くマウント取られたというか、ちょっと失礼な事言われたりしたし、どっちの輪も面倒そうだな〜。














情報収集とかも大事だけど、何かこう上手い事どっちにも所属してないけど、どっちにも何となくふんわり所属してるみたいな感じに出来ないかな。











でも、今回のティータイムのお陰で結構色々な情報が出てきた気がする。








まず第一にメイド長と料理長の仲だけじゃなくキッチンメイドとハウスメイドも、なるほど確かに派閥みたいな物が出来てて仲もすこぶる悪い。




彼女達の話ではお互い勝手に良いお菓子や料理を食べたりしていると話していたけど、お互い何か勘違いしているのか本当にそういう現場を見たのかは分からないけど、誰かが見たという噂は聞いても実際に見た人は定かじゃない。



しかも話を聞いてると何か雪だるま方式にどんどん話が膨らんで、お互いがお互いに悪感情膨らませて雪だるまレースでも見てる気分になる。




行き着く先はどこに行くんだろうか。

もう直接文句言い合えばいいのに。










第二に、公爵家にも関わらずこの家は人手不足に陥る程、たぶん、評判がめちゃくちゃ悪い。


よく女の人の怒鳴り声や金切り声がするし、何かが倒れる大きな物音等、暴れてるような音がするので無理も無い。


奥様も旦那様も癇癪持ちっぽいし、奥様は気分で怒る時もある様なので、なるべく近寄りたくないタイプだ。








第三にメイドさん達のお給料が他家と比べるとうんと安いらしい。


そしてメイドさん達に色々と心配される程、旦那様は賭け事に色事にと毎日散財してるらしい。



貴族なら領地の経営とか大丈夫なんだろうか。

嫌な予感しかしない。













親族とかは、この事は知らないんだろうか。

知らないんだろうな、何かやんごとない事情が無い限りまともな人だったらすぐに私を救助してくれてるだろうし。


そうなると親族もヤバいやつなのか、詳しくこちらの状況が分かってないから放置してるかのどっちかだろう。





ヘルプを出せば助けてくれるだろうか。

うーん、でもこちらの状況をどう伝えるか。

そもそもその人達は頼っていい人なのか見極める必要がある。







そうなるとやっぱり、変わらず情報収集していくしかない。

状況は振り出しかぁ……。











まぁ、しょうがない。

一日そこらで状況が変わってるなら、この5年の間に既に私は救助されてるだろう。







焦らずゆっくりじっくりと!
















まずは、私自身が目立つ事無く情報が収集出来るぐらいにはメイド達と仲良くなって、でもいつでも抜けられるぐらいにはふわっとした位置付けに行かないといけない。



今はまだお互い様子見しつつ、どちらかのグループにガッツリ入るよう軽いお誘いの程度だけど、これからそのお誘いも頻繁にあるだろうし、その辺を上手くすり抜けていかない事にはやって行けないだろう。










メイドさんその1にわりと狭めで結構散らかってる部屋に案内してもらったので、私は掃除をする為早めに上がらせてもらい、自室となる部屋を軽く掃除している。






メイド内でどんなやり取りがあったか知らないが、結構狭いし本当に物置部屋だったんだろうその部屋は、埃だらけで物が散乱していて使えた物じゃなかったが、一人部屋というのだけは本当にありがたい。

そこだけは本当感謝してる。






掃除をする為まだ日も明るい内に上がらせてもらったのにも関わらず、人に聞きながら少しづつ物を所定の位置に戻し、換気して掃き掃除をして濡れ布巾で拭いて、乾拭きしてとやっている内にいつの間にか日は暮れていた事に気付いた時は、今日入ったばっかりのまだ5歳の新人に何やらしてんねんって心の中でキレたけど。







どうも皆さん方は自分の最低限の仕事をすると、まだ日も明るいうちから自分の自室や休憩室に戻ってガールズトークでもしているらしい。


その為聞きに行ったら、いつ行っても結構な人数が誰かしら居て面倒そうに適当に教えてくれたので、散乱している物をどこに戻せばいいか分からないのに、人が居なくて聞けないという事は免れたけども。




せめてメモとか取らせて欲しい、迷子になりかけた。

















日がとっぷり暮れて、ヘトヘトになる頃に掃除は終わった。

とりあえずリネン室から持ってきて貰った替えのシーツや布団等を敷いて、今日はもう寝る事にする。





明らかに持って行くのが無理そうな、シーツや布団替えの時間まで放置だった。

あんなに散らかってたのに。


子供が持つにしては重い物や、何なら誰かの私物とかも結構多かったし、饐えた臭いや生臭い匂い、子供が見ちゃいけない様な物も落ちてたのに。


幼児相手に誰も手伝ってくれなかった。

ここの人達マジで血も涙もない。

泣く。





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