用語解説 敵キャラクター 下位種
「メスガキラー」で用いられる用語を解説。
一部ネタバレを含みますので、最新話まで読まれることを推奨いたします。
新たに判明した用語も、随時追加していきます。
アサブクロ関連
◎アサブクロ
麻袋と人間の死体でできた、最も簡易的な下級下位種のキラードール。
頭に雑な顔が描かれた麻袋を被っており、下半身や腕が大きな麻袋で覆われているものが多い。
基本的な外見は、麻袋を被っている事以外は人とさほど変わらないが、中には特殊な形状をしたアサブクロも存在する。
●アサブクロ・ニョショウ
弥兎が最初に遭遇した敵のキラードール。
人間の女性の死体を元に生み出されており、アサブクロの中では、人の形をほぼ維持した最も基本的な形状をしている。
麻袋で覆われた腕の先から幾つも露出している釘を武器として使用し、腕を振り回す攻撃を行う。
下半身は大きな麻袋で覆われ、すり足で動くため、移動速度は極めて遅く、危険度が低い対処が容易なアサブクロと言える。
しかしながら、生身の人間がその攻撃を受ければ、重症は免れない。
最後は“ロリポップ”によって倒された。
●アサブクロ・フタマタ
弥兎とひなたが遭遇したアサブクロ。
人間の双子の死体を元に生み出されており、通常のアサブクロと違い、腰から上には二つの上半身が枝分かれする形で生えている。
麻袋で覆われた腕の先から幾つも露出しているカミソリの刃を武器として使用し、それぞれの上半身からなる計四本の腕を体ごと振り乱しながら襲ってくる。
“ニョショウ”よりも僅かに移動速度が速く、全方位への攻撃を行うことが可能だが、無作為に振り乱しているだけなため攻撃の精度は低い。
それでも、その手数の多さは厄介である。
最後はシープリィによって倒された。
●アサブクロ・オオガラ
弥兎とひなたが遭遇したアサブクロ。
屈強な男性の死体を元に生み出されている。
通常のアサブクロと違い、実際の人間からはかけ離れた強靭な肉体をしており、身長はおよそ4メートルに及ぶ。
麻袋で覆われた腕の先から露出している斧の刃を武器として使用し、猫背の状態で太い両腕を垂らしたまま移動してくる。
移動する際一歩ごとに地響きを起こし、敵に接近した時に垂らしていた腕を肩より高く持ち上げてから振り下ろしてくる。
その強力な一撃は、直撃すれば防御力の低い憑依体なら即死させる場合もある。
また固い筋肉が鎧の役割を担っているため、耐久力も高く、アサブクロの中でもかなり危険な個体と言える。
だが、巨体故に全体的に動きが鈍いため、挙動を上手く見切れば対処できない相手ではない。
最後はラビリィによって倒された。
●アサブクロ・トグロ
弥兎と花子が遭遇したアサブクロ。
男性の死体を元に生み出されている。
全身を覆っている有刺鉄線を武器として使用し、長い両腕をとぐろのように全身へ巻き付けているため、一切歩行する事は出来ない。
そのため、腕を使わない水泳のバタフライのような動きで体を前方に跳ねさせ、そのまま全身を地面に叩きつける動作を繰り返す移動方法をとる。
その姿はまるで芋虫のようにも見える。
移動速度は特別速い訳ではなく、攻撃を避けるのはそれほど難しくはない。
だが、一度押し倒されれば息絶えるまで永久に押し潰してくるため、油断ならない相手ではある。
積極的に攻撃対象へ突っ込んでくる性質上、複数体のアサブクロを相手にした時、この“トグロ”がいると厄介と言える。
最後はベアリィによって倒された。
●アサブクロ・トビダシ
佳奈が病院で遭遇したアサブクロ。
幼い子供の死体を元に生み出されており、身長・体格はともに小さい。
頭部には雑な顔が描かれ、頭から膝までを大きな麻袋で覆い、その下には生気のない“か細い”脚が延びている。
走行を可能にするために、左右の足は足首を紐で縛った状態で靴を模した麻袋を履いている。
背中から胸部にかけて貫通している、鋭利で長い杭を武器として使用する。
入り込んだ場所を好み、隠れながら相手の隙を窺い、標的を確認・感知すると対象へ向かって急速に走り寄り、突っ込んでくる。
単体の防御力や耐久力は低く、攻撃を命中させれば仕留めるのは容易であるが、複数体で姿を隠しながら行動するため、気が付くと周りを囲まれている場合がある。
安全に倒すのであれば開けた場所へ出るか、探知系の能力を行使するのが有効。
自滅覚悟で奇襲を仕掛けてくる習性上、攻撃が命中した際の被害は大きいため、遭遇時には細心の注意が必要な相手と言える。
最後はドックリィによって倒された。
●アサブクロ・デンデンダイコ
夏樹達が大型スーパーの駐車場で遭遇したアサブクロ。
上半身は大判焼きのような高さの低い円柱形を横向きにした形をしており、左右には骨があるかも怪しいほど細い紐のような長い腕が生えている。
腕の先には棘付きの鉄球が付いており戦闘の際、片腕を手前へもう片方の腕は後ろに大きく横振りをし、左右の棘付きの鉄球が自身の胸と背中に当たると構わず逆方向へ再び振り回し打ち付ける動作を繰り返してくる。
そのため、棘付きの鉄球が当たる胸と背中は既に凹みがあり損傷している。
下半身は異様に細長く、一枚の大きな麻袋を履いた状態のまますり足で接近してくるため移動速度は遅め。
シルエットで見ればその姿は“でんでん太鼓”を彷彿とさせる。
実際のでんでん太鼓を奏でる時と同様に、棘付き鉄球の振り回しを素早く連続して行ってくるため、安易に接近するのは非常に危険である。
万が一攻撃を受けた場合、体に硬い棘が突き刺さりながら弾き飛ばされようとした直後、続けてもう片方の腕が直撃しそれを繰り返すためタコ殴り状態となる。
対処として本体を支える下半身の耐久力は低いため、そこを狙って転倒させるか弾き飛ばされない程の重量を持ち、かつ攻撃に耐えうる程の防御力を有している者であれば難しい相手ではない。
最後はアーマリィによって倒された。
●アサブクロ・テアワセ
花子達が大型スーパーの駐車場で遭遇したアサブクロ。
全身の半分近くを縦長の頭部が占めており、他のアサブクロよりも顔が異様に大きくなっている。
その顔と同じくらいの大きさを誇る麻袋で覆われた平たい手を正面に掲げ、手のひらには無数の画鋲がびっしりと敷き詰められている。
通常の画鋲では憑依体相手への殺傷能力に欠けるため、“テアワセ”の両手にはコースター程の大きさをした特製の画鋲が使用されている。
針の長さは約二十センチあり、容易く折れないよう丈夫な作りとなっている。
戦闘時はハイタッチを求めるように左右の手のひらを正面に突き出す仕草を続け、大量の画鋲で突き刺し続けてくる。
即死させるよりも繰り返し損傷を与え、徐々に弱らせることを目的にしている。
正面からは危険であるが移動速度も遅めで防御力も優れている訳ではないため、比較的対処の容易なアサブクロと言える。
最後はベアリィによって倒された。
●アサブクロ・テツボウ
夏樹達が大型スーパーの駐車場で遭遇したアサブクロ。
基本的な特徴は他のアサブクロと変わらないが、首や手足が異様に細長いため背が高い。
頭部の側面には一本の長い鉄棒が貫通して突き刺さっている。
また麻袋で覆われている左右の手と胴体は一本の鉄棒が貫通する形で刺さり固定されているため、両腕を動かすことは出来ない。
攻撃対象を発見すると首を激しく振り回しながら、頭に刺さっている鉄棒を相手に打ち付けてくる。
身長差から対面すると見上げることになるため、戦闘中上から振り乱してくる攻撃は意外と相手にやり辛さを感じさせる。
耐久力は並みであるため、首を振り回す行動は攻撃と本体への防御も兼ねているが、それを受け止めてしまえば無力化したのも同然であるため、見た目の威圧感程の脅威はない。
最後はアーマリィによって倒された。
●アサブクロ・ボウト
真奈美達がアスファルトの広場で遭遇したアサブクロ。
男性の死体を元に生み出されており、人の原型をほぼ留めている最も基本的な形状をしている。
女性を元にした“ニョショウ”の対となるのが、この“ボウト”である。
麻袋で覆われた左右の腕の先から露出している無数のカッターの刃を武器として使用し、腕を振り回す攻撃を行う。
移動や攻撃の速度は遅めであるため、憑依体であれば撃退が容易なアサブクロと言える。
最後はハムリィによって倒された。
●アサブクロ・オジギ
弥兎と真奈美が建設現場で遭遇したアサブクロ。
体格は基本的な形状をしたアサブクロと同程度だが、頭がドラム缶のように長くなっている。
頭頂部の先からは柄が少し見えた状態の金槌を生やしており、これを武器として使用する。
攻撃対象を発見すると大きくお辞儀をするように地面へ向かって頭を下げながら、頭頂部の金槌を地面に打ち付ける動作を繰り返してくる。
硬い地面を砕く程の威力があるため直撃しないように注意が必要だが、同じ動きを繰り返しているだけであるため、タイミングを計って攻撃を命中させれば対処は可能である。
最後は“床槍のエリザベス”によって倒された。
よろしければ、ブックマーク・評価をお願い致します。