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短編集ゼロレンジ・フロンティア

ワッハッハWifi

作者: カーネル

俺の彼女の名前は綾瀬唯。

どこぞのアニメキャラかアイドルみたいな名前だが、アイドルではない。

そしてアイドル級というほどではないがなかなかの美人である。

さて、俺はというとちょっと最近名の知れてきたIT社長だ。

今日は最近気合を入れてやっているビジネスについて紹介しよう。

その名もワッハッハWifiだ。

ビジネスの仕組みはこうである。

うちのポケットWifiはとにかく早いのが自慢だが、それを普通に使おうと思ったら

それなりに高額なお金がかかる。

だがそのWifiを他の人にたくさん使わせれば料金が割引される、というわけだ。

そしてその時に大きな音で「わーっはっはっふぁい」という声が再生されるのが特徴だ。

実にシンプルである。

しかし俺が本気でやってるこのビジネスをユイの奴がどうも気に入らないらしい。

ネーミングセンスが悪いのは認めないでもないが、

ビジネスのアイデアを素人のユイがけなすのは頭にくる。

というわけでユイとは最近よくケンカをしている。

そして月日は流れた。

ワッハッハWifiのビジネスは今一つうまくいってない。

ユイの言う通り俺のプランはダメだったのか...

そんなある日、事件は起きた。

かの有名なゼロレンジ・フロンティア社がなんと

うちのワッハッハWifiのビジネスを買収したいらしい。

願ったり叶ったりだ。俺はワッハッハWifiのビジネスに飽きてきていたのだ。

そしてその金を手に、俺はアーリーリタイアを果たした。

その金は俺のテクでそれなりにがんばって運用すれば

ずっと働かなくても十分に生きていけるくらいはある。

その後、あのビジネスはそこそこ上手くいったらしい。

世間ではゼロレンジの資本力で無理やり成功させたなどと噂されているが、

俺はやはりアイデアがよかったのだと思っている。

ちなみに名前はワカチWifiとかいう名前に変わったらしい。

どう考えてもワッハッハWifiの方がインパクトがあっていいのに。

そして俺は、俺の彼女大瀬戸彩佳と結婚した。

え?お前の彼女は綾瀬唯じゃなかったのかって?

いやいや、サイカもなかなかの美人である。

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