妖怪図鑑・春エリアボス(ネタバレあり:6/29追記)
ボスキャラ設定集みたいなものです。
本編でボスキャラが登場次第、追加していきます。
クックロビン隊(隊長不在)
動物目 動物科 精神属
マザーグースの子供・スパロウが産み落とした夜雀の集合体。
妖怪としては若く幼い。知性は低く、言語は愚か夜雀特有の鳴き声も出せない。
体内から武器を取り出し、夜道を歩く人間を襲う。
実は音を頼りに敵の位置を捕捉、攻撃している。
癇癪起こして実家を飛び出した親であり隊長のスパロウの帰還を、健気に待ち続けているらしい。
リジー・ボーデン
(リジー)人間目 人間科 輪廻属
(ボーデン)器物目 人間科 具象属
リジーはマザーグースの子供が一人。包帯で顔を隠している、その下は大きく口が裂けている。
気弱かつ臆病者で健気に家事をする女性を気取っているが、面倒な厄介事をボーデンに押し付け、
自分は何もしない。彼を道具のように扱っている。
ボーデンは、リジーが産み落とした鉈の付喪神。不器用で家事もロクにできない。
それをリジーに蔑まれ、暴力に頼るしかないと思い込んでいる。
リジーから離れたいと心の底では願っている。
ロンド・トゥ・ロンロン・ヌルヌドゥソン
器物目 建造物科 具象属
マザーグースの子供が一人。地縛霊と誤解されがちだが、人間を取り込み素材とする人食い石橋。
取り込まれた人間は、痛覚を残されたまま肉体を様々な素材に加工され、脳を摺り捏ねられ、
想像を絶する苦痛を与えられ、橋の一部であると洗脳する。
人間を洗脳・自我喪失させるのが彼の性癖で、対象の人間が高貴・傲慢・冷徹であるほど
徹底的に嬲り、無様に墜とし込む。
メリー・E・ソーヤー
器物目 器物科 輪廻属
マザーグースの子供が一人・スティンクが産み落とした個体。
ある時、メリーは一人の少女を呪った。
その少女は忌み子で、自分を殺すメリーに「貴方が私を呪い殺せば、村の皆は貴方を恐れるわ」
「アイツらが貴方に怯える姿をあの世で見物するわ」と言った。
メリーは少女を殺さなかった。後に村の衆に殺される忌み子を見殺しにした。
「あたしメリーさん。妖怪だから人間を助けないの」
ブライド・スティンク
人間目 人間科 輪廻属
ねぇ、お父様。何故、私が悩んでいるのかご存じでしょうか? 貴方はおっしゃいました。
人間と同盟を結ぼうと。人間が私達を理解すれば、彼らは攻撃しないだろうと。
ねぇ、お父様。貴方は何か勘違いされております。
人間と友好を築けなかった事や、人間が我々に攻撃した事なんて大した問題ではないじゃないですか。
貴方は我々の、私達の為に、私達が平和で、安全に、末永く生きられるように努力してくれたのでしょう?
まさか。本当に人間と仲良くなれると馬鹿な事をお考えになられていた。なんて……
まさか そんな事は ありませんよね? お父様。
バンダースナッチ
器物目 人間科 具象属
マザーグースの子供が一人。極度の面倒くさがり屋、昼寝をする姿ばかり見られる。
彼の正体は高性能な戦闘兵器。
機械文明が滅び、女神に支配された世界の人間には理解不能の恐怖。
目撃情報は極端に少なく、彼による被害報告も滅多にない為、人間は過剰に警戒している。
マザーグース
人間目 雑科 精神属
春の層全土を縄張りに持つ危険因子。法による恐怖支配をする『ブギーマン』の一種。
一昔前までは、妖怪ながら人間に近い感性と優しさを持って。
本心から妖怪と人間が共存できる社会を望んだ。
しかし、妖怪の価値観が受け入れられず、マザーグースの公平な判決に不満が絶えなかった。
結局、マザーグースは心を閉ざし、二度と人間を受け入れらなくなった。
自業自得である。
ジャバウォック
人間目 人間科 輪廻属
[裁判記録]被告人:ジャバウォック 判決:無罪
[概要]被告人は、被害者■■■の発言「君の事を食べたい」を『被害者の腹に入って欲しい』
と解釈した。被告人は肉体を縮小し、被害者の体内に侵入。その後、本来の大きさに戻り、
被害者の腹をぶち破り、死亡させた。
被告人の一連の行為に悪意はないと判断された。
また、被害者が被告人に対し、わいせつ行為を及んだ可能性を現在調査中。
この判決に納得しない被害者関係者は、再審を求めている。
マングル
人間目 人間科 具象属
マザーグースの子供が一人・バンダースナッチが産み落とした個体。
ジェンダーレスな思想で、男装だろうが女装だろうが、自分が気に入れば何だって着る。
元々はマザーグースの教えで男ものばかり着ていた。
兄のホワイト・レディの女装を切っ掛けに、女装バリエーションの豊富さに感動する。
性別上、男であるマングルが女の恰好をするのはよろしくないと、
マザーグースに非難されて以来、オーエンの神域に住み着いている。
ホワイト・レディ
人間目 人間科 具象属
マザーグースの子供が一人・バンダースナッチが産み落とした個体。
元から中性的な容姿だった為、自然と性別を偽る事で簡単に人間を驚かせられると
気づいて以来、女装をし続けている。
一方、マングルも女装に嵌まったのは予想外のことで、マザーグースの非難を切っ掛けに
家から出た弟を心配かつ責任を抱えて、一緒に家を出て、オーエンの神域に住み着いている。
ユリシーズ・ネイサン・オーエン
自然物目 雑科 輪廻属
マザーグースの子供が一人。現世に留まれない希釈な怪異『神隠し』であり『ブギーマン』。
時空間を行き来する兄弟やマザーグースは彼の神域に出入りしているようだが。
そんなもので、彼が満たされる訳がなく、定期的に人間を隠す。
基本的に春の層にいるが、秋の層でも目撃談がある。
<補足>マザーグースとその血族に関して
妖怪は人間と生態が異なる。
妖怪の子供とは妖力の分散体である。
妖怪自身が故意に産み落とす事は出来ず、強力な上級妖怪のみ産み落とす。
また、上級妖怪でも必ず産み落とすとは限らない。
妖怪は無責任である。
人間のように産み落とした我が子へ愛情を与えない。
知識を与えたり、餌を与えたり、保護したり、そんなことは一切しない。
基本的に放置。捨て去る。邪魔と感じるなら始末する。
社会を形成している上級妖怪は我が子としてではなく、一兵卒として一員に加える。
だが、マザーグースだけは人間のように我が子を我が子として扱っていた。
知識を与え、餌を与え、保護し……
これだけでも他の妖怪と異なる。そう判断しても良かった筈である。