BUMP OF CUTE
そんなに期待していなかった という前提がスパイスなのである。
期待の上で得られる快楽は、それには及ばない。
このことから、既に私の大好きなロックミュージシャンは、
その声で、もう一度私の胸を貫くことはないだろう。
普段好んで食べているイチゴジャムのたっぷり入ったパンは、その甘さにくどさを覚えていた。
だから味の薄い食パンを齧ってみたい衝動があったのだ。
置いてあった食パンを何気なく齧ってみたら、とても美味しかった。
控えめで、もちもちとしていて、バターの香りが鼻腔に広がった。
それは私の心を大きく揺さぶった。
終わり