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異世界で開拓を  作者: 急行 千鳥
出向編 番外
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出向編 番外2

実はこれ、数日前に書きあげていたんですけどね。

正直投稿しようか、または出向編が終わってから投稿しようかとかいろいろ悩みました。


評価下がらなければいいんですがね・・・。

「それで?何が分かったって?」

私たちは、カルマを追ってアドリミアに来ていた。わずかな目撃情報を頼りに来たのであった。

エトーはアドリミアの首都シャウテンのギルド会館で情報を集めて戻ってきたのだ。

「まず、カルマは未開発大陸へ渡ったことが分かったよ。それと、僕たちの追っている貴族も。」

「偶然にも行き先が同じ、か。やっぱりカルマは反奴隷主義者だったんじゃねぇのか?」

「だからって僕たちの前から姿を消す理由が分からないよ、バート。現にこうやって僕たちは未開発大陸を目指してる。」

「そうよねぇ・・・」

私も考えてみるが、まったくカルマが姿を消した理由が思い浮かばない。

「そういえばさ、この依頼を選んだのもカルマだったわよね?」

「それがどうかした?」

「彼女はもともと、依頼とは別の目的があったという可能性は?」

そういうとバートが鼻で笑って言った。

「その目的地が“未開発大陸”か!?文字通り小さい村が何個かあるくらいで、本当に何もない大陸だぞ!あそこは!」

「バート、それがそうでもないらしいよ。」

エトーはよくできた絵を机に置いた。

「これは、シャシンというらしい。景色をこんな風に写せるものだそうだ。」

そのすごさに私もバートも驚いた。

「この技術を開発したのが、未開発大陸にある国らしいよ。僕らの追っている貴族もそこの大使としてその国へ向かったらしい。」

「その国って・・・」

「ニホンっていうらしいよ。この国から船が出てるって。」

ここでバートが再び“真面目モード”になった。

「いや、ちょっと待て。それを使うのはまずいんじゃないか?」

「どうして?」

「考えてみろよ。確かに俺らの追っている貴族からすれば外国だが、その貴族がニホンの貴族と仲良くしていて見ろ。俺らのことが速攻でばれるぞ。」

「南の大陸へ渡るときは大丈夫だったのに?」

「今は奴隷商人をやった後だからな。相手が警戒しているかもしれん。ここは、どうやってか“裏”のルートで入ったほうがいいと思う。」

「待って!ならカルマは!?カルマはその船を使っていたんじゃ・・・」

「無事なことを祈るしかないな・・・」


真面目モードのバートの意見が通って、私たちは“裏ルート”を探し始めた。



そして、未開発大陸へ向けて漁船を乗り継いで、やっと未開発大陸へ上陸した。



ニホンの手前で野営している時、誰かを偵察に出そうということになった。

そして私が、早朝に山から直接町へ入ったのだが・・・


「城壁ないくせに、やたらと大きな町ね~」

正直迷子寸前になっていた。

文字はわからないし、言葉もなかなか通じない。未開発大陸に上陸した時の小さな漁村である程度“ニホン語”を教わった程度だ。町の看板の下にアドリミア語がふってあるのも救いかな。

「食堂・・・」

疲れていた私は、近くの食堂に入った。


「うっま~!」

料理はとてもおいしかった。この白い穀物は初めて食べたが、悪くない。店主がアドリミア語のわかる人であったこともあって、いろいろ話を聞いてみた。


それで、さらにニホン語を教わったところで問題が起きた。

「そういえばお客さん、お金、持ってる?」

「もちろん持ってるわよ!ほら!」

私は財布を見せた。2万ギラーほど入っているのだ。どんな高級な飲食店でも1食でこれ以上の値段を取ることは無い。

だが、店主は首をかしげて言った。


「なんだこれ?」


そして、店主と口論していると警備兵が飛んできたわけだ。


「どうされました?」

警備兵Aが声をかける。

「あ、駐在さん!聞いてくださいよ!この女、食い逃げですよ!」

「だーかーらー!お金は持ってるでしょ!」

私は財布を警備兵に見せつけた。

「ちょっと失礼。」

そう言った警備兵Bは財布の中身を覗き込んだ。


少しして警備兵Bが言った。

「ちょっと取り出してみていいですか?」

「盗らないでよ!」

「警官がそんなことするわけないでしょう・・・」

そういえばさっき店主がこの国の警備兵は“警察”とか“市警”とかいうって言っていた。


「こりゃ、どこのお金だ?」

警備兵B改め警官Bはそう言った。

「えっ!?大陸硬貨を知らないの!?どんだけ田舎なのよこの国は!」

警官Bは警官Cにも見せてみるが、警官Cは首をかしげただけだ。

「日本円はお持ちですか?」

「何それ?」

私は首をかしげた。

警官Aが呆れたように言った。

「何それって、国境を通るときにでっかく書いてあったでしょう?“この国では日本円しか使えません。必要な分だけ換金していきましょう。”って。国境には役所の換金所もあったはずだよ?」

「えっ?私、山を突っ切ってきたから・・・」

あ、しまった・・・。うっかり・・・。


その後、私は自走馬車に押し込まれて警官の建物に連れて行かれた。

その時、自走馬車からの車窓を見て思った。


一体これのどこが“未開発”なんだろう・・・




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