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異世界で開拓を  作者: 急行 千鳥
海軍都市編
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海軍都市編-10

このままだと、海軍都市編だけで50話くらい行きそうですね。


というか、段々海軍都市編でなくなっているような気もします。


そこは・・・作者の力量不足です。すいません。

自作自演。と言う言葉がある。


この言葉の意味は、説明せずともよいだろう。


この自作自演みたいなことを、今やっていた。



「自分らで火をつけ、自分らで消火するとは・・・」

エルネスト大尉が微妙な顔をしている。

「仕方ないだろ。これであのファブルに襲われずに済むんだから。」

俺がそう言っても、エルネスト大尉は微妙な顔のままだ。

「森には申し訳ないですけどね・・・」

「まぁね・・・」


現在、海軍陸戦隊は森の中にできた広場にいた。

本来なら、こんなところに広場は無い。


「例のドラゴンに感謝だな。」

「そうですね。」

そう、ドラゴンが筋状に焼いた場所に来ていた。航空写真で大体の場所しか知らなかったが、どうにかたどり着けた。


周辺には筋状に火災にあった場所が何筋もあった。その中で、3筋が交差している広場に拠点を設け、木には申し訳ないが一部を燃やしてファブルへの威嚇と広場の拡張に使った。


「戦車隊は半数ずつ整備に入れ。歩兵は2個中隊だったな?エルネスト大尉。」

「ええ。1個中隊ほどいませんね。」

「歩兵も半数ずつ休憩に入らせろ。ところで無線はどうだ?誰か応答するか?」

「ダメですね。本国まではまったく届きませんし、応答するのは建設予定地にいる陸軍だけなので逆探されても何かと思い、発信をやめました。」

「そうか、わかった。」


やはり、無線通信車を抑えられたのは痛手だった。

我が日本民主主義国ではお世辞にも真空管の精度が良いとは言えない。そのため、100km以上の通信の場合は無線通信車に積んだ大型無線機で行う。なぜ大型なのかと言うと、もちろん大量の真空管を使用しているからだ。質が悪い分、大量に真空管を使っているわけだ。

つまり、戦車搭載の中型無線機や他の小型無線機ではとても100km以上で安定した通信は出来ない。さらに赤嶺岬付近で標高が高くなっているため、ここから通信しようとすれば山一個向こう側へ通信しようとするのと同じ地形になる。もちろん、平地よりも通じにくい。


「まいったな。このままじゃ独立愚連隊だ。」

「なんですか?グレンタイって。」

「いや、何でもない。」

問題は山積みだ。


まず補給。

エルネスト大尉に調べてもらったところ、補給は恵まれているほうだった。

何せ心配性な俺は補給をかなり多めに持ってきていた。それらがほぼ全部無事だった。

燃料はあと4週間。食料はあと5週間。

本来なら定期的に補給が来るはずだったが、それはもう来ない。

下手したら、一生。


「そもそも、なんでこんなことになっているのですか?」

広場の真ん中に張ったテントで、エルネスト大尉が言った。

「確かに。中将、失礼ですが心当たりは?」

リン少尉にも訊ねられた。

「正直、ない。

ただ、可能性はある。」

俺は、自分なりに考えたことを話した。

「まず第1に、我が国に秘密警察があった場合だ。」

「秘密警察!?」

リン少尉は驚いて聞き返した。

「ああ。俺は今、海軍艦隊司令、陸戦隊総指揮官など多くの戦力を有している。それを秘密警察が“危険人物”とみなして俺を内定していたとする。

そこへあの“違反結構”発言だ。実際俺は命令違反をした。これを証拠に陸軍と一緒に“こっそり”来ていた秘密警察がそれを聞いていたとしたら・・・」

「速攻で“反乱部隊認定”の理由の説明がつきますね。」

エルネスト大尉が締めくくった。


「第2に、反乱部隊が陸戦隊ではなかった場合だ。」

これには二人とも驚きの表情を見せた。

「ど、どういうことですか?それは」

エルネスト大尉は驚きながら訊ねた。エルネスト大尉は元陸軍兵士だ。陸戦隊が反乱部隊でない、つまり、反乱したのは陸軍、と言うことになる。

「エルネスト大尉、一応言っておくが俺は陸軍全体が反乱したとは言っていない。

反乱したのは、


リュディガー・ニーダーハウゼンさんかもしれん。」


「なっ!?」

「外務省が反乱ですか!?」


「いや、個人だ。リュディガーさんの外務省での立場は知らんが、外務省の下には軍需庁がある。その下にいるのが軍だ。実質、我々軍の上にいるのが外務省と言ってもいい。

つまり、リュディガーさんなら軍に命令できる。


そして、やたらと怪しい理由。森の中にあるエルフ部族の救出。本当に決定されたのか?

もしも正式な決定が出ているのなら、反発した俺に軍の命令書を見せるなり、本国と通信させたりするはずだ。ところが真っ先に抑えたのは本国との通信、無線通信車だった。」

「だとしたら、リュディガーさんの目的は何なのでしょう?」

リン少尉が言った。

「それなんだよ。それが分からないからこの説の確証が薄れる。」


「んで第3に、」

俺は伸びをしながら言った。

「俺らの国が相当なアホウだった場合だ。」


さすがにないとは思うがな・・・。




問題は次から次におこるものだ。


歩哨が本部テントに飛び込んできた。

「報告!遭難者を発見しました!」

「遭難しそうなのは俺らだよ・・・」

皮肉を言いながら俺は歩哨に詳しいことを聞きに行った。










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