第一話。小説的にはだけど、俺の人生的には5000話ぐらい。パート1
続きです。
時間が無くて小刻み投稿ですいません。
高二の春休み(あれ高三?)。
仲良くなったあいつ、
最後まで話さなかったあいつ、
できれば違うクラスになりたいあいつらと、
四分の一の確率でごちょまぜになる2学期の始まりまで、
心を落ち着かせると言いつつ、ダラダラ過ごす夏休み。
なぜ俺は、幼馴染をうちわで扇いでいるんだろう。
しかも祭りで使うでかいやつ。
「おーい。止まってるぞー。扇げ。」
命令されてしまった事実よりも、3月にうちわの風を所望する季節感のなさに戸惑いを隠せない・・・!なんてことはなく、普通にイラついた。
いや、幼馴染の暑がりな性質ぐらい覚えますよ。毎年扇いでるから。
「おい、聞けよ。扇げ。むしろお前が風になれ。」
フンッ。決して弱みを握られてるわけじゃないのに偉そうにしやがって・・・。なんて思うわけもない。
なぜならこいつは傷心中だからだ。
中学生の頃、このゲル状にとけそうな貧にゅうは・・・何か睨まれた。
・・・こいつ、暇だからって読心術なんて習得すんなよ。俺が困る。「知るか。」本当に読めんのかよ。
気を取り直そう。、こいつは中学生の時、全国レベルのバスケットプレイヤーだった。
だけどある日、こいつは怪我してしまった。
原因は知らん。つーか、教えてくれない。
二度とバスケができないと言われたらしい。
そのあとのこいつの抜け殻っぷりは、想像を絶した。
こいつは、バスケに依存しすぎていたのだろう。
俺は、幼馴染だしなんて気楽な理由で励ましたのを、後悔もしたが、同時に助けたくなった。
そして、長い年月(3年だが、イメージ的に)を経て、会話が出来るほどになった。
学校は、木曜は休むらしいが。
なんでも、怪我した日が木曜だったのだ。
とにかく、俺はこいつの、バスケのかわりの生きがいを見つけてやりたいと思ったんだ。
まあ、それとうちわのつながりはよくわからないけどな。