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私の知肉  作者: ぽぴ
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人を助けるのは難しい(かなり重めの話)



 私は自殺未遂経験者だ。そして、自殺を考えている人間を数人、精神的に支えてきた人間でもある。



 自殺を考えている人間に、テンプレートのような「死んじゃだめだよ」「周りが悲しむよ」は届かない。


そもそも、本人も、死んじゃダメなのは分かってる。周りが虐めてくるのだから「悲しむよ」と言われても、まったくピンとこない。



 自殺を考えている人間を助けるなら、自分も何かを捨てなければいけない。「助けたい」と願う熱量によっては、社会的立場や人間性すら捨てる候補に入る。


まぁ……たいていは、暑苦しいセリフやクサイセリフを恥ずかしげもなく言うための、「既存のプライドを捨てる」くらいで済むが。



 自分はどう感じていて、あなたをどうして助けたいのか。なんでそこまでして「私」なのか。


それに、真剣に答えるだけでいい。


嘘はダメだ。


本心で喋らなくちゃ、届かない。


自分で口にするのも痛い記憶。

恥ずかしくて触れたくない記憶。


そんなおぞましい記憶を並べて、初めて向き合える。


少なくとも、私はそうして上手く関われてた。



本当にいろんな人たちがいた。


 支離滅裂な長文を送ってくるけど、自分が変な事に気づいていて、文章の節々から謝罪や申し訳無さが滲んでいる人。


満月が親の目に見えてずっと監視されてる気分で嫌だという人。


リストカットの変わりに、何度もつけ爪を剥がす人。


腕が百々目鬼のような人。


あのとき、みんな確かに生きていた。



 テンプレートの会話は、社会を上手く回すための言葉群だ。社会からはみ出た人間に届かないのは、当たり前なのかもしれない。


リアルな言葉で話すのは難しい。


むき出しの自分だから、

自身が深く傷つく危険性が高まるしね。


でも、「社会側」にいながら、社会から転げ落ちた人に手を伸ばそうと試みるのは、立派なことだと思う。



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