強化子[追記:04月14日]
連載で書けば、好きに書けると気づいた。
短編だと入り口は1つ。
連載だと入り口は2つ。
連載なら、読者が好きな内容を見れるもんね。
心理学に「強化子」という言葉がある。意味としては、「その行動を繰り返してほしいときには、良い反応を返す」といったものだ。
身近なものだと、「子供がお手伝いをする→親が褒める(強化子)→またお手伝いをする」といった物が分かりやすいと思う。
私は今年から子育てを学んでいる。子供がいるわけではないのだが、私の彼女が境界知能であり、愛着障害(愛情を感じれない)といった問題を抱えている。
そのため、私は彼女の彼氏であり、夫であり、兄弟であり、親であり、子供でもある。
それぞれにあった感情表現をする中で、「彼女の育成」といった目的を見失わないように、大きく伸びた太い柱のような、一貫している指針が必要になる。
理想としては、複数の分野で見つけた指針が、同じ目的を指し示しているのが望ましい。
心理学、言語学、哲学、あるいは個人的な経験から学んだ強力な考え。それらが、一丸となって彼女と私を支えている。
そんな状況を作り出さなければならない。
確かに、彼女は子供っぽい――が、それを含めて彼女であり、その子供っぽさを取り除こうとすれば、彼女は彼女のままではいられない。
心身が崩壊してしまう。
だから、強化子を使って、彼女の子供っぽい部分を少しずつ大人にしなければならない。
彼女も私もそれを望んだから。
人を育てるのは難しい。しかし、パーソナリティ障害者の母のような、会話ができない人間と「関係を修復しろ」と言われたときよりは、近くに光が見える。
……まぁ数年かかるだろうな。
[追記:04月14日]
この文章をaiに読ませると、傲慢だと言われた。
そのため、足りていない情報を追加する。
私は彼女に誠実に向き合いたい。なぜなら、彼女は嘘が分からないからだ。しかし、長年彼女と向き合う中で、「愛着障害ゆえの肯定感の低さ」というものが、2人の関係を何百回も壊してきた。
何百回という回数は、誇張ではない。
それだけ、彼女の愛着障害は深刻なのだ。
病院では解決ができなかった。そもそも、彼女が自分の気持ちを上手く言語化できないために、医者も何に困っているのか分からない。
だから、医者に「困ったらまた来て」と言われた。
――いや、困ったから来てるんだが……。
そんな経験があるから、私は、彼女の愛着障害を癒やすために、絶対にやりたくなかった、親や友達、兄弟を演じる「彼女への演技」をしている。
そうして私のプライドを捨てなければ、彼女の人生をただ消費するだけになり、彼女が寄せてくれる「信頼」に対する不誠実になってしまう。
だから、私は頑張っている。
他人の生命を自分の手が握っているのは、とても怖いことだ。




