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星の丘学園戦記  作者: 東雲 暁星
NMS
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NMS ― 必要なのは戦術と運




「皆さんおまたせです-!!

ではでは第1回 先輩争奪トランプ大会です!!

わ-ぱちぱち-!!」



まひるが堂々宣言する



「ぱちぱちじゃないよ!!

俺争奪っていったいなんだよ!!

俺が勝ったらどうなるのさ!!」



例の如く突っ込みどころ満載だ



「そのときは…私を差し上げます

大事に…して下さいよ?」



「わ-わ-!!

なんでそうなるのさ!!」



「私じゃ不満ですか…?」



「や そうじゃなくて…」



「配り終わったぞ」



「いつのまに!?」



そしてまひるとの漫才をやっているうちに本多はトランプを5つに配り終えていた



「まぁいいや…

で 何をやるんだ?」



「まずは大富豪です!!

ちなみに大貧民は大富豪に一生仕えるのです!!

というか伴侶です!!」



「伴侶ってなんだよ!!

どうすんだよ同性同士になったらよぉ!!」



当然の主張だ



「男ならつべこべ言ってんじゃないわよ!!」



しかしユキに一蹴された



「そういうのもアリだと思ってますから」



そして新境地を開拓するかのようなまひるの一言



個人的に男同士は許せないんだが…



別に本多が嫌いなわけじゃないんだぞ?



男同士って設定がいやなんだよ!!



…え?女同士はどうなのかって?





………アリかもな





「ちょっと!!ハセ君は何を想像してるのっ!!」



顔に出ていたのかサヨに怒られてしまった…



「というわけで全員の了解がでたので始めましょう」



まひるはそう言ってトランプの山をひとつ手にとる



「や 了解してねぇから!!」



「アンタも早くとりなさいよ!!」



しかしみんな次々と山をとって手札にしている



みんなやる気だった…



「マジかよ…」



そう言いながら手札をとり わかりやすいようにカードを並び替える



「ちなみに何回やるんだ?」



「もちろん私と先輩が結ばれるまでです!!」



「………そうか」



つまりは2~4位を狙ってアガればいいんだな?



このメンバーなら…いけるな





さて…手札は…



「……………」



言葉が出ない…



なんだこの見事なまでの弱さは…



頑張っても上位は無理っぽいな…



しかも効果持ちのカード(5,7,8,10,11)はシングルばっかり…



革命が起きてもキツイぞ…





「私からスタートだね」



そういってサヨがカードを出す



どうやらダイヤの3はサヨが持っていたようだ(ダイヤの3を持ってる人から始めるため)





ちなみに並びは



サヨ→本多→俺→ユキ→まひる→サヨ→…



といった感じだ



ちなみにサヨが出したのはクラブの4



「俺か」



本多が出したのはクラブの5



「って いきなり跳ばれた!?」



5跳びで俺が跳ばされた



しかもクラブで縛っている



「んじゃ これで」



ユキが出したのは7



「てめぇら…俺をイジメて楽しいかよ…」



「そりゃもちろん」



ユキがしれっと言う



7渡しでユキから俺にカードが1枚押し付けられた



…クラブの3かよ 使えねぇなぁ



「はいです-」



まひるが出したのはジャック



おっ チャンス到来じゃねぇか!!



ジャックターンで場が流れるまで強さが反転だろ?



クラブで縛ってるからいま最強なのはクラブの3だ!!



そしてそのカードはいまさっきユキに押し付けられたばかり!!



「ちっ」



ほれ見ろ!!


ユキが悔しがってるぜ!!



ざまあみやがれってんだよ!!



あとはサヨが適当なカードを出してくれれば―



「じゃあ はい 8切りね」



そういって8を出し 場を流した



「なんてことしやがるんだよっ!!」



「わっ ハセ君…急に何?」



「い いや…まぁいいや…」



なんか嵌められてるような気がしてしょうがないんだが…



「…ざまあ」



ユキがぼそっと呟く



…俺のこめかみに盛大に青筋が走ってる気がする





いいだろう…



カードで売られた喧嘩はカードで絶賛きっちり片を付けてやる!!



覚悟しろよ…!!
















…だがしかし 結局大富豪はまひる



サヨ 本多と続いたためにまひるは俺が負けることを祈りながら戦況を見つめたが―



結局序盤に飛ばしすぎたユキが俺に僅差で負けた(俺はタイマンになってから5跳び8切り7渡しとコンボを繋げてユキをいたぶってきっちり仕返しをした)




まひるとユキで禁断の扉を開くはずだったが「初めては先輩とだって決めてるんですぅ…」と言い出しっぺのまひる駄々をこねたため無しになった





(恐らくユキ狙いの)本多が2回戦をやろうと言い出したが ボーイがやって来てディナーの用意ができたことを告げたので 空腹感を思い出した俺たちはボーイのあとについていった





…俺はディナーという響きに妙な不安を抱きながら




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