エピローグ ― 2度目のスタートライン
こんなにも真夏の日光はまぶしくて気持ちいいものだったのか
留置場を出た俺は まぶしすぎる太陽に目を細めた
なぜだかわからないが 俺の犯した罪はすべて未遂
…いや それ以下として扱われた
結果的に俺は留置場で一晩を過ごしただけで釈放
そしていまに至る
…いまからどうしようか
まずは…仕事探しかな
そう思って一歩踏み出したところで 思わぬ声がした
「よう 気分はどうだ」
昨日 俺の目を覚ましてくれた声だ
「あぁ…清々しいな」
「で これからどうするつもりなんだい?」
この声は知らない
いや 少しだけ聞いた声だ
顔を上げると 昨日の義手義足の少年と 俺を警察に引き渡した少年がいた
「仕事を…探そうかと」
すると2人は安心したような表情になる
「おっと さすがに仕事探しは手伝わねぇからな」
もう片方が言う
「そのかわりと言うのもあれだが…貴様に土産だ」
そういって義手少年が何か紙切れを差し出す
そこには…知らない住所が書かれていた
「これは…?」
「貴様の妻子の現在の住まいだ」
それを聞いた瞬間 まず驚いた
「なんで…知ってんだ…?」
すると義手少年はにやりと笑い
「俺をナメるなよ」
とだけ言った
俺の胸に熱いものがこみあがってくるのがわかった
こいつらは…どこまで俺によくしてくれるんだ…
こんな…こんな俺に…
「まぁ仕事見付けて一段落したら 顔でも出してみりゃいいんじゃねぇか?
…まぁどんな反応されるかは知らねぇけどよ
会いに行くならあくまで自己責任でだ」
目頭が熱かった
込み上げてくるものを必死に堪えることしかできない…
「それだけだ…俺たちはもう帰る」
そう言って義手少年が踵を返す
「ま…待ってくれ…!!」
掠れた声で呼び止める
義手少年は顔だけこっちを向いた
「お前ら…名前は…」
すると怪訝そうに顔をしかめ
「…本多だ」
それだけ言って再び歩きだす
「俺は長谷川だ …じゃあな」
そう言ってもう片方も歩き去る
俺は…どれだけこいつらに救われたのだろうか…?
そう考えるだけで 堪えていた涙は溢れてきた
俺は受けとった住所を大切にポケットにしまって 涙を拭った
…仕事を探そう
そしていつか…
いつかもういちど妻子に会って話をしよう…
夏の太陽は眩しかった
どもども えるつぅです
今回で計60話以上に及んだ学園祭編が終わりです
最後まで読んで下さった皆様
本当にありがとうございます
とは言え
「星の丘学園戦記」自体はまだ終わりませよ笑
とりあえずひと区切りになったので 感想やご指摘を下さると嬉しいのですが…汗
でもまぁこれからも頑張って行きます 行く予定です←
…と言いたいのですが―更新ペースはガクッと落ちそうです泣
新生活が始まり 色々と忙しくなってしまいまして…
毎朝目茶苦茶に混む電車に揺られての通学が始まると思うと―って なんだか話が逸れましたね笑
次からの展開は考えているのですが 更新はできて週1とかになるかと…
(いるのかわかりませんが)楽しみにしていて下さっている方々 本当にすみません
これからもこのえるつぅをよろしくお願いします といったところで 長ったらしい後書きを終わりたいと思います
では また次話で会いましょう