学園祭準備編 ― 贅沢な立ち位置
「先輩の彼女
本当に可愛いですよねー
さすが学園3大美少女ですー」
彼女が去ったあと
まひるが口を開いた
そう
おもいっきり自慢だが
誰もが羨む俺の彼女は
学園3大美少女のひとりだ
さらに自慢すべきは
なんと告白は向こうから
あれは確か半年前だったな
どうだ 羨ましいだろ?
とか思ってると
「ほらハセ君
ぼーっとしてないで片付けしないと
彼女待たせちゃダメでしょ?」
そうだった
さっき彼女がここに来たが
とりあえず屋上で待ってるから
とだけ言って出ていってしまった
あんまり片付けが長引くと申し訳ないんだった
…そういえば
どこか元気がなかったような
体調でも悪いのだろうか?
「もー
先輩フラれちゃえばいいのになー」
まひるの不意打ち
俺に100のダメージ!!
俺は倒れた
「ちょ ちょっと
なに縁起でもない…」
「そうすれば私が慰めてあげるのになー」
再びまひるの不意打ち
俺は復活した!!
…って
何かちがーーーう!!
「ほらハセ君 遊んでないで片付ける
まひるちゃんもハセ君で遊ばないの」
「えー
別に遊んでないですよー
私は…本気ですから…」
頬を赤らめながら呟く
「はいはい
その辺にしとくの」
しかしあっさりサヨに流されてしまっていた
「うぅー」
…俺放置?
「はい 片付け終わり
ハセ君は早く屋上に行く
私たちは寮に帰ろうか」
なかば強引なサヨの合図で俺たちは解散し
サヨとまひるは寮へ
俺は屋上へとそれぞれ歩みを進めたのだった