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星の丘学園戦記  作者: 東雲 暁星
学園戦記、夏
52/91

学祭戦記、夏 ― こいつバカだ(CV.民〇


タイトルは気の迷いです笑





『こちらD1 ターゲット通過確認』



「了解」



「もぅ…さっき放送室が片付いたばっかりなのに」



「仕方ないさ 次々と行動を起こして俺らを撹乱するのも目的のひとつだろ」



「でも私たちの掌の上だけどね」



「あぁ 飛んで火に入るなんとやら だな」



サヨとならんで廊下を歩く



二人とも表情に余裕がある





『先輩先輩ー ターゲット目標地点に到達ですよー』



「おいおい まひる…そんなに騒いだらターゲットに気付かれるだろ?」



『すっ すみません…』



「まぁ…あいつなら気付かないか 指示まで待機な」



『りょーかいです』





さて これで一段落だ



あとはサトミ同様 カウンターパンチを喰らわすだけ



実に簡単に引っ掛かってくれたな



…しかし二人ともクラスメートかぁ



「私たちのクラスは ある意味顔が広い人ばっかりだね…」



どうやらサヨも同じことを考えていたようだ



「なんつーか…落ち着きがないと言うか…単純というか…」



「だね…」





俺たちは本校棟の3階を回っていた



先程不審生徒の情報が寄せられたからだ



「不審生徒って言われてもな…どう不審だったんだ?」



報告では 他の生徒が不審生徒を発見したらしい



その生徒が近くの役員に報告


その役員が俺に報告



ブラフの可能性が高かったから 持ち場のある役員の代わりに 手の空いてる俺たちが報告場所に向かうことにしたというわけだ





「どう思う?」



何が とは言わなかったが



「私は…ブラフだと思うよ」



しっかりと通じていた



「だよな…まぁ一応確認って意味で―…ん?」



「ハセ君?どうしたの?」



「いや…いま」



ちらっと窓からみえたが―数人の生徒が附属棟の裏に走って行ったような気が…





…気のせいか?



単に一般生徒が急いでいただけかもしれないしな



そうだ 暴徒とは限らんだろ



ちょっと神経質になってるな…





「いや なんでもないだろ?」



「…?じゃいっか」




ふぅ とため息をついたときだった





『これでオッケーか?』



ふと近くのスピーカーから声が聞こえた



『くそっ 相変わらず機械は苦手だぜ』



「武田君の声だよね…?」



「あぁ…こいつぁ予想外だ」



武田の声が聞こえるのがじゃない



サトミみたいに声高々に放送ジャックを宣言するかと思ったのに なぜか独り言のノリだ



『電子レンジは得意なんだけどな』



どうでもいい…



というか いまどき電子レンジが苦手なヤツなんていないだろ



『しまった!!電子レンジもこの前ぶっ壊したんだった』



「…まじか!!おい…とんだ機械音痴だな…」



というか…そんな恥ずかしい事実を赤裸々に学園内に放送するなんて…



前々から思ってたけど



こいつ…アホだ



『…ま まぁな 俺様にかかれば電子レンジなんてイチコロだぜ…って イチコロの意味が違うっ!!

…じゃなくって いいか落ち着け自分』



しかも勝手にテンパってる…



「そろそろ気付かせてやるか…」



「そ そうだね 武田君のためにも…」


「あぁ そうだな…」



再び秘密兵器のキーを叩く




『っしゃ いくぜ』



「…どこにだ タケ?」



操作が終わった秘密兵器に向かって俺は言い放った




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