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星の丘学園戦記  作者: 東雲 暁星
学園祭準備編
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学園祭準備編 ― かみかみ☆Girls



「…ふと 思ったんだけどさ」



早めの昼食をとるためにいつものメンバーと学食へ移動してる最中にふとユキが口を開いた



「最近時間が進むのがすごい早いというか…

気付いたらいつの間にか寝てて起きたら夜中になってる

みたいなことがよくあるんだけど…なんでかしら?」



なんでかしら?と言われてもねぇ



そりゃ俺たちが強制的に気絶させてるわけですよ隊長



というかいつになったら気付くのやら…



「さぁ?お前疲れてるんじゃねぇか?」



まぁバレても困るから適当にごまかしておく



「確かに最近学園祭の準備で忙しいけど…」



冗談はよしてくれよ

実際お前は何もやってないじゃないか!!



邪魔だし面倒だし



だからいつもタイミングを見計らって気絶させられてるじゃねぇか





というかほんとによく死なないよな…



「ここ数週間があっという間だったわ」



そりゃそうだ


毎日何時間も気絶してたんだから



「でも少し不思議なのよね」



「不思議?何がだよ?」



とりあえず適当に相槌をいれておく



まぁ何を聞かれようとも適当にごまかすんだけど…



そろそろ気付く頃か…?



「なんか時々身体中に電流が流れるような感覚に襲われるような気が…」



まじかよ…ほんとに気付いちまったのか!?



俺たちの間に緊張が走る



できれば学園祭当日までは気付かないでいて欲しかったんだが…



「ゆ ゆゆゆユキ先輩!!

そ そそ それって病気とかじゃないですか!?」



ちょ…まひる…

ごまかすつもりなんだろうけどテンパり過ぎて逆に怪しいって…!!



というか演技下手だな…



「そ そうだよ…!!

たっ たた 体調崩したら大変だしね!?

ねぇハセ君!!」



サヨも演技下手なのかよ!!



「あ…あぁ…」



おいおい…

こりゃバレたな…



あぁ…

当日どうやってユキの身動き封じようか…



畜生…余計な仕事増やしやがって



「そうよね…

病気だったら怖いわよね…」



ほら気付いて―…あれ?



気付いて…ない?



って えっ!?

信じてたーーー!!



どんだけ鈍感なんだユキは…



や まぁ好都合なんだがな…



さすがに哀れだ…



「体調悪ぃんだったら休んでこいよ

お前がいなくなる分はみんなでカバーするからよ」



とりあえず優しい言葉をかけておく



まぁそもそもユキの仕事なんて最初から存在しないけどな



「…長谷川がそこまで言うなら休んできてもいいわよ…」



「よし みんなのためだ!!

ぜひ休んでこい!!」



「なんで私が休んでみんなのためになるのよ?

…まぁいいわ 休んでくる」



そう言い残して

ユキは寮の方へとひとり歩いて行った



ユキが角を曲がった途端に3人がガッツポーズを決めた



さらばお荷物 また会う日まで




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