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星の丘学園戦記  作者: 東雲 暁星
学園祭準備編
23/91

学園祭準備編 ― 足りないもの



「なんだ 本多か」



生徒会室に入ってきた本多は一枚の紙切れを机にたたき付けた



「おい 急にどうしたんだよ?」



そんな俺のセリフには答えずただひとこと



「…相当ナメられてるぞ」



とだけ言った



なんの事だかさっぱりだったが本多が持ってきた一枚の紙を見て不本意ながらも納得がいった



「ハセ君 これって…」



「…宣戦布告とは いい度胸じゃねぇかよ」



その紙には


『長谷川附属生徒会長に告ぐ

学園祭の生徒会指揮権を直ちに現総会長に返還せよ

我々は貴様のような雑魚が指揮する生徒会に一切興味はない

怪我したくなければ退け

退かぬなら今後一切手加減はしない

          暴徒部』


と あった



ちなみに暴徒部というのは表向きには存在しない部だ



生徒会側に対抗するために組まれたレジスタンスのようなものをみんな暴徒部と呼んでいる





「畜生…完全にナメやがって…」



「…まぁ当然だろう

誰がどう見てもいまの生徒会は渋谷ひとりに玩ばれている

暴徒は退屈でならんのだろう」



「くっ…!!」



確かに本多の言う通りだ



あれから毎日のように渋谷は鬱陶しい悪戯を仕掛けてくる



はっきりいってそれに生徒会は対応できてない



渋谷ひとりの独壇場に他の暴徒の出る幕もない状況だ





つまりこの宣戦布告は出番のない暴徒が痺れを切らして総会長を出せと言っているわけだ





くっ…どうすれば…

いったいどうすれば…?



俺とあの総会長との違いっていったいなんだ?



総会長と同じあんなやり方でしか暴徒は鎮圧できないというのか…?





俺は…嫌だ…!!

あんなやり方だけはやりたくない!!



だったらどうすれば…!?








「ちょっと…腹ごしらえしてくるよ…」




そう言って立ち上がる



悩むなら学食が1番だ



サヨが何かを言おうとしたが本多が制止した



…二人とも気遣いありがとな





サヨの不安そうな視線を背中に受け俺は学食へ向かった


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