学園祭準備編 ― 絶対領域は男のロマン
「改めて見ると…相変わらず意味不明な企画が多いな…」
俺とサヨは本校生徒会室で あれから一週間ちょいで集まった企画書を改めて確認していた
「ハセ君…これ…」
そういってサヨが手に取った一枚の企画書
クラスは本校１―４
企画名
『ドキドキ!?ハラハラ!!メイド喫茶』
紹介文
『学園内でもレベルの高い美少女達による甘ぁ～いひとときをあなたへ』
「…要注意だな」
「…ハセ君が絶妙な笑顔なのは私の気のせいかな？」
しまった…!!
伝説のポーカーフェイスとまで謳われたこの俺がメイド喫茶ごときで…
「きっ 気のせいだよ!!
ささ 次っ 次行こう!!」
「へぇー気のせいかぁ
…追加料金でイケナイご奉仕だってよ？」
「ぶっ…!!
こっ これはぜひ追加料金を払ってみないとな
…って別にイケナイご奉仕をしてほしいわけじゃないぞ!!
内容次第では営業中止命令を出さざるを得ないからな!!
それにはやはり総会長代行である俺が直々に確かめなければな!!」
サヨがじと目で俺を見る
…そんな目で見るなよぉ……
そりゃ気になるじゃんか!!
メイド喫茶だぞ!?
全世界共通の男のロマンじゃねぇか!!
「…さ 次いこうか」
何事もなかったようにサヨがもう一枚の企画書を差し出す
うぅ…男のロマンが…
まぁ仕方ないからその企画書を見てみる
生物部の企画書
そういえば部活での企画もあったな
「え-っと…生物部Presents!!
ありとあらゆる生物の解剖ショー？
…気味悪っ!!」
「でもほら これとか凄そうじゃない？」
サヨの指差す先を見ると
「目玉は天然本マグロの解剖ショー(の予定)？」
解体ショーならぬ解剖ショーですか
しかも予定って…
手に入らなかったら中止なのかな？
…というか本マグロを買う予算なんてあるのか!?
しかも天然って…
…釣るとか？
いや…ま まさかね…
…というかもっと無難なのはないのか!?
そう思いながら企画書を漁っていると
「露店系…
焼きそばにフランクフルト
この辺は真面目みたいだな？」
「あ でも その辺も…あんまり真面目じゃないっぽいよ？」
…は？
真面目じゃない焼きそばやフランクフルトがどこにあるんだよ
さすがにこれらは無茶のやりようがないだろ？
そう思って企画書を見直すと…
「『激辛焼きそばと激甘焼きそば
あなたはどっち？』
…いやいやいや 普通の焼きそばにしようぜ…」
というか激辛はある程度予想がつくけど…
激甘って何なんだ!?
ソースが練乳？
野菜の代わりにフルーツとかか？
…そんなの食いたくねぇよ
で フランクフルトは…
『ボディビル部による"男のフランクフルト"』
いや…何か間違ってる…
"ボディビル"と"男"と"フランクフルト"って単語が組み合わさると吐き気がするのは何故なんだ…!!
ってかボディビル部なんてあったのか!?
初耳だぜ…
ってか結局まともな企画は無いんか…
「どこも個性的だね…」
サヨも苦笑いだった
そんなこんなで企画書チェックは順調(？)に終わった
「さてーと
企画書の再チェックも済んだし俺達も見回りに行く？」
そういって立ち上がるとタイミングよく生徒会室のドアが開いた
メイドさん…いいですよね←
というかゴスロリ系が好きなんですよね
このスペースを利用して語ろうかと思ったんですが誰も聞きたくはなさそうなんでやめときます笑
でもリアルでゴスロリ少女に出会ったときは少々感動しました
というか…高校の友達でした
そのときなぜか視界が滲んだのをいまでも鮮明に覚えてます
あ ゴスロリ系が好きとは言いましたが…
幼女趣味ではありませんからご安心を
ちなみに自分も私服は基本的に白と黒で統一してます
…ほんとどうでもいい話だな笑
これからもしばらくは頑張って毎日更新で行く予定なので
未熟者ですがよろしくお願いしますね
