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星の丘学園戦記  作者: 東雲 暁星
学園祭準備編
20/91

学園祭準備編 ― コーヒー紅茶赤ワイン


気付いたら20話ですか…


時が経つのは早いですね笑




「畜生…渋谷め ナメやがって…」





PM10:00



俺はひとり遅めの夕飯を学食でとっていた



こんな時間になった理由はもちろん―



バカが色々やらかしてくれたせいでさっきまで生徒会の副責任教師の説教をうけていたからだ





あのうすらハゲめ…

2時間も説教しやがって…



説教の内容も内容だよ

お前に指揮官は早い!!

から始まり 最後には

お前は紅茶ばっかり飲んでるせいでステインで歯がくすんだ色になるから気をつけろ!!

だもんな…



意味わからんぜ…





ちなみに今日の夕飯はガーリックトースト2人前

そしてアイスのストレートティー



うすらハゲになんと言われようと…俺は紅茶が好きなんだ!!





とまぁサクサクのガーリックトーストを食べながら今日の反省をしていると声がした



「お向かい………いいですか…?」



顔をあげるとクラスの委員長がいた



「お 珍しいな?まぁ別にいいぞ」



「あ ありがとう…」



普段はPM9:00を過ぎると部屋からでない委員長(本多調べ)が俺の向かいに座る



「委員長も夕飯か?」



「あ… う うん…そう」



委員長の前にはタマゴサンドとフルーツ牛乳



子供っぽい委員長にぴったりのそれだった



「おいしいんですよ…?」


俺の目線に気付いた委員長が上目遣いで言った



相変わらず委員長の上目遣いにはドキドキしちゃうな…



「………??」



委員長が不思議そうな顔をする



とっ…とりあえず話題をかえないと



「そ そういえば…こんな時間に夕飯なんて珍しくないか?」



よし 妥当なとこだろう



「え…と

学園祭でのクラスの出し物が決まったので生徒会に企画書を出しに行ったんですが…

生徒会室に会長さんがいなくて…」



いつのまにか委員長は涙目だ



「それで ずっと待ってたの?」






小さく頷く委員長



なんか俺が泣かせたみたいだ…



おかしいな…

いつもなら総会長は生徒会室に居るのに…



そう思ってすぐに俺はあることに気付く



「あっ…!!委員長ごめん」



「…………?」



委員長は涙目のまま首を傾げる



「俺が今回総会長代行なんだった」



つまり各クラスの企画書のチェックは俺の仕事だ



「…………?」



相変わらず委員長の頭上にはクエスチョンが浮かんでいる



「えーと まぁ…紆余曲折ありまして…

とりあえず俺が企画書をチェックする人です」



「………そ そうなの…?」



ようやく委員長は理解したらしく

俺の方を見ながらフルーツ牛乳をひとくち口に含んだ





…ってか だったら俺ずっと生徒会室に居なきゃダメなのか…!!



うわ…面倒くさ…



というかひまじゃん





「あー いま企画書持ってる?

持ってるならいまもらうよ」



両手で持ってるタマゴサンドを口にくわえたままふるふると首を振る



小動物みたいな可愛らしさ全開だ



「部屋に…持って行っ…ちゃったよ…」



口をもふもふさせながら喋る委員長



…俺はこの小動物を部屋に持ち帰りたいよ



まぁそれはいろいろとだめだから頭を撫でて我慢する



なでなで



「…………?」



なんだろう

この人は天然なのか!?

おどおどキャラ+天然か!?

なんだその超強力な組み合わせ…!!



「…………?」



いかん 委員長を放置しっぱなしだった



「じゃあさ

いまから委員長の部屋に行って企画書を受け取るよ」



「え… えっ…?」



俺の台詞を聞いて急に慌てる委員長



あ そっか

夜遅くに女の子の部屋に行くのはまずいか…



「まだ…タマゴサンド食べてるの…」



そこか!?

慌てた理由はそこなのか!?

ほかに問題はないのか…!?



「や もちろん食べ終わってからだぞ?」



「あ…なら……はい…

お願いします…」




委員長はタマゴサンドの最後の一切れを口に入れた



「学食のタマ…タマゴサンドは…

タマゴたっぷりでおいしい…ん…ですよ」



…しっかりと食べ終わってから喋って下さい


まぁ可愛いから許されるけどさ…


というか可愛いから許すけどさ



「…………?」



本日何回目のクエスチョンですかね?



「…………」



と思ったら委員長は俺の手元を見ていた



「あ 悪ぃな

もうすぐ食べ終わるから」



「あ…いえ…」



それでも委員長は俺の手元に釘付けだ



「もしかしてこれ食べたいのか?」



俺の食べてるガーリックトーストを一切れ差し出してみる



「…………いいの?」




あ…欲しかったのね



「ガーリックトーストだぞ?」



安全のため確認をとる



何の安全かって?

そりゃこんなちっちゃくて可愛い子に変なものは餌付けできないからね



「…好き」



………へ?


いまなんて…?



「ガーリックトースト…

好きだから…」



あ ガーリックトーストの話か



…そりゃガーリックトーストの話だしな



というか

委員長これ好きだったのか



ちょっとどころかかなり意外だ





俺から受け取ったそれを委員長は食べはじめる





サクサク…



サクサク…



サクサク…





だめだ…

やっぱり頭を撫で回したくなるぜ…



なでなで



「………?」



+上目遣いですか

お願いだからやめてください 理性が飛びます





そんなことを思いながら俺は最後の一切れを食べ終えアイスティーを飲み干した



ちょうど委員長も食べ終えたみたいだ



…が

パンクズが口の周りにいっぱい付いている



やっぱり天然なのか…!?



「委員長…付いてるぞ…」



そう言って俺はハンカチで口の周りを拭いてあげた



「………!?」



「あ………」



委員長は驚いたみたく俺の手をがっしり掴んだ



顔が真っ赤だ



「ご ごめん…」



さすがにまずかったかな…?



「あ あり…がとう…」



「えっ?」



声が小さくて聞き取れなかった



委員長の顔は

さっきより紅くみえた



吸い寄せられそうな…

そんな表情だった



委員長ってこんなにも可愛かったんだな…



「部屋…行こうよ…」



「あ あぁ…」



委員長の 捉え方によっては"お誘い"にしか聞こえない台詞で俺は我にかえる





学食のカウンターのところでいつものお姉さんがにやにやしていた



…いやいや

別にお姉さんが想像してるようなことはありませんよ!?




そう目で訴えたつもりがいかにも

"頑張れ!!"

といったジェスチャーが返ってきた



や だから違いますって…





ふと委員長の横顔を見るとどこか楽しそうな表情をしていた






それでも長谷川の歯は白く輝いてます


こんなところで主人公補正です笑


ちなみに作者もコーヒーや紅茶は大好きです←


だから毎日必死に歯磨きしてます…


皆さんも歯磨きを怠らないようにしてくださいね?笑



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