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星の丘学園戦記  作者: 東雲 暁星
学園祭準備編
19/91

学園祭準備編 ― 愛してまぁす!!


「ふーっはっはー

その程度か?次期総会長殿!」



バカが颯爽と廊下を駆ける



『代行!!同じく2階のトイレからも水が溢れかえってきています!!』



『なっ…なぜか急にスプリンクラが作動!!

廊下中が水浸しに…!!』





…最悪だ



バカひとりに初日から掻き回されてる…



そしてとことんなまでの水責め(?)



相変わらず敵に回すと厄介だ…



こいつが味方だった頃はどれだけ頼もしかったことか…



…しかし いまは敵なのだ!!



本気で捕まえる!!



「B3 本校棟2階西階段を封鎖だ!!」


マイクに向かって叫ぶ



『り…了解ですっ!!』



そしてB3の声が聞こえた





相変わらず(とサヨ)とバカとの追いかけっこは続いていた



附属棟3階から始まったそれは本校棟2階へ移ってもなお続いている





「はっ!!その程度でこの俺を止めれるとでも思ったか!?

甘い…!!甘すぎるぞ長谷川!!

そう 例えるなら―」



「止まれっ!!」



先程指示を出したB3の二人がバカの前に立ちはだかる



「ぬっ…!!」



「はぁ… はぁ…

追い付いたぞ…渋谷」



俺とサヨで後方

B3の二人で前方を抑える



「…ったく 初日から何やってんだよ…」



「挨拶だ と 言わなかったか?」



にやりと渋谷の口元に笑みが浮かぶ



「まぁいいや…

さっさとIDを出せ

現時点で減点40をくれてやる」



「おいおい…いきなりそんなにはあんまりじゃないのか?」



「反省の色が見られないからな」



「なんと…!!

こんなに反省してるというのにか!?」



まるで棚〇が名台詞を吐くときにするように両手を左右に広げアピールする



…どこがだ!?


すべての言動において反省してる様子が絶賛見当たらん



「まぁ嘘だがな ははっ」



ははっ

じゃねぇよ!!


と心の中でツッコミをいれる



「…いいから早く出せ!!」



「仕方ないな…」



そういって渋谷はズボンのポケットに手を突っ込んだ



「これで…よかったかな!!!!」



─パチン



「なっ…!?」



渋谷はポケットから取り出した何かを廊下に叩きつけた



その瞬間眩しすぎる閃光が弾けた



「はーっはっはっはー

だから甘いと言ったのだよ!!

例えるなら…そう!!マッ〇スコーヒーだ!!」



「ち 畜生!!

待てバカヤロー!!」



意味のわからない例えをさらっと流し

いまにでも逃げようとする渋谷に叫ぶ



「ふっ…仕方ないな…7秒だけ待とう

………よし7秒だ

ではさらばだ!!また会おうぞ!!

はーっはっはー」


顔面を押さえる4人を嘲笑うようにして―というか実際嘲笑って―バカは逃げ去った



「ハセ君…目が…」



「くっ…3人とも大丈夫か…?」



俺も顔を押さえながら3人を気遣う



「しばらくすれば大丈夫かと…」



B3の片方が言う



確かにこの程度 時間が経てば回復するだろう



「は ハセ君ー…きゃっ!!」



「うわっ!?」



─ドスン



何かが俺の足に引っ掛かり 何かもろとも俺はバランスを崩しそのまま廊下に倒れ込む



…というか声からして何かとはサヨだろう



「代行?どうしましたか?」





幸か不幸か4人とも目をやられてるのでB3の2人は状況を理解していないみたいだ



「は ハセ君?」



サヨの吐息が顔にかかる



…相当顔同士が近いみたいだ



そういえば倒れ込んだときに俺の唇に柔らかい何か触れたような…



「ハセ君?」



…気のせいだよな?



「あ あぁ…立てるか?」



「うん …んしょっと」



サヨが立ち上がる



続いて俺も



うーん 役得?



「いまからどうしますか?」



B3の片割れが問い掛ける



「目が治るまでこの場で待つしかねぇな…」



「ですよね…」



いまみたいなハプニングに見舞われないようにもね…



まぁいろいろとおいしかったかもしれないが



…そう いろいろと





ま まぁ…とりあえず他の役員に指示を出すか…



「あー 一連の悪戯の犯人の渋谷に逃げられた

とりあえず見付け次第確保してくれ

逃げられたら深追いはするな

悪戯の後始末は…まぁ教師共に任せとけ

以上 活動を続けてくれ」






「ふぅー…」





結局1時間後に目は治った



渋谷の悪戯は計9ヶ所で鬱陶しい被害を出した



そしてすべて水絡み





俺の初采配

開幕戦(?)は黒星がついた



タイトルの意味わかった人いるんかなぁ…?笑



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