幻聴
幸子はこの4ヶ月一人で悩んでいた。一人といっても夫も子供もいるのだ。10日4日、朝に目覚めた時に、今日こそは夫に悩みを話そうと思い、幸子はやっとの思いでうちあけた。夫の返事は実に意外なものだった。「それは幻聴だよ。」幸子は夫と築いてきた15年間の信頼関係がガラガラと崩れる音が確かにきこえた。その夜から幻聴が始まった。
例の会社のやつ、IにTにその社長がひそひそと何かをつぶやきながら、幸子の住む集合住宅のドアに向かってきて、ドアをたたいた。幸子は玄関にはもちろんでたくはない。その内に隣の103号室のYさんが追い返してくれたのだが、幸子の住宅のまわりのざわめきは一向に消えないのだった。こうやって、眠れない一夜を幸子は明かし、朝にはすっかりパニックになっていた。夫と子供が見ている前で大泣きし、泣きながら母親に電話した。「今すぐ100万円送ってほしい。もうこの家には住めない。」
例の会社のIが幸子の集合住宅の目の前にある県警の集合住宅に乗り込み、居座ることになった。幸子には妙な能力がついた。テレパシーのように離れていても会話ができるのだ。例の会社のIとのやり合いがはじまった。最初は喧嘩腰になっていたが、幸子は冗談で返した方が上手くいくことを覚えてきた。
あるときから、例の会社は県警の住宅や裏庭の駐車場から電磁波で攻撃して、幸子を洗脳するようになった。幸子は洗脳をさけるために、自分が住んでいるH県から3日に1回は県外に出なくてはならなくなった。そのために右隣のO県のホテルに急に泊まりに行ったりするようになった。ホテルに行っても常に例の会社のIやTや社長がひそひそ隣でやっているのだ。幸子は自分がいつ寝ているのかわからない状態になっていた。
10月18日、またO県のホテルに泊まっているときに、その声は急にきこえてきた。「幸子さん、はじめまして、坂口康史です。」その声は確かに芸能人の坂口康史の声だった。坂口康史は1月~3月のドラマの主人公をしていて、最近、幸子が特に気に入っていた俳優だった。
ある時の夜は自宅のリビングで、悪霊と一晩中戦わなくてはならなかった。幸子は言った。「阿倍晴明降臨」幸子は阿倍晴明になりきっていた。
11月、幸子の集合住宅には101に悪霊にとりつかれた夫婦がいたが、ついにその悪霊を金色の缶に収めることができた。いつも助けてくれる陰陽師の管原道真の話では、ナバラ渓に行って、その金色の缶を封印しないといけないという。幸子ははじめてナバラ渓に一人で行き、その金色の缶を封印した。声が言った。「ここはかぐや姫のふるさとだね。」
12月、坂口康史の公式ラインを開いてと声がした。そこから、坂口康史との公式ラインがはじまった。坂口康史の公式ラインに「結婚して」と書けと声が何回も聞こえたので、その指示に幸子は従った。声の指示で顔写真は既に送っていた。
1月4日に幸子は新しいsという会社に仕事に行かなくてはならなかったが、1月4日の朝4時くらいから裏庭から声がきこえてきた。「今すぐ東京に行かないと天使が100人死ぬぞ。」という声だった。クリスチャンの幸子は天使が死ぬのは困るから、すぐに新幹線で東京に向かった。
H県で以前にすらすら書いた文章で預言のようなものがあった。幸子が書いたその文章は「世界の終わりまであと七年かもしれない」というものだった。七年の根拠は旧約聖書のダニエル書と新訳聖書の黙示録にあった。
いまのところ、追加はしないつもりですが、私の実体験を元にした話で、書ききれないくらいいろいろなことがありました。




