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天の神様のお話

二人は天のお空の高い高い、高いところに居る神様のお宮に行きました。


「「神様~! 神様~!」」

アリとラエの声は、広い広い神様のお宮に響き渡りました。

シャランシャラン、と音がして、静かな声が聞こえました。

神様はいつも光に包まれていて、アリとラエは姿を見たことがありません。

でも、神様はいつも二人に優しかったから、気にはしていませんでした。

「アリとラエじゃないか。どうかしたのですか?」

アリが言いました。

「神様。今まで見たことも無いような真っ黒の石を、天の川の河原で拾いました」

ラエも言います。

「神様。私も、今まで見たことも無いような真っ白な石を拾いました」

しばらく神様は、アリとラエが掲げた真っ黒な石と真っ白な石を見つめました。

そして交互にその石を触ると、厳かに二人に言いました。

「アリとラエ。それは、"絶望の星"の欠片(かけら)と"希望の星"の欠片(かけら)です」

「絶望?」

「希望?」

アリとラエはまた顔を見合わせて首を(かたむ)けました。

神様は言います。

「この世界には、人々が抱く"絶望の星"と"希望の星"が存在するのです」

そんな星がこの世の存在することを、アリとラエの小さな双子星の彼女たちは初めて知りました。

「今はですね、地球という星では大変な病気が流行しています」

双子は息を呑みました。


そう。

地球では、コロナウイルスという流行の感染症が猛威を振るって、人々を苦しめていました。


アリとラエは、あの青くて美しい星がそんな大変な事になっているのだと知って心配になりました。

「人々の思いからも星は、生まれるんです」

神様はどこか遠くを見つめているようでした。

「人々の思いから、"絶望の星"と"希望の星"は生まれました。そして、それぞれの星はぶつかり合って、星の欠片(かけら)となってこの天の川の河原に振るようになったのです」

神様は、そう静かに締めくくりました。

「神様、この石の欠片は、どうすればいいんでしょう?」

「神様、この石の欠片は、星座にはなれないんですか?」

アリとラエは涙声になってお互いにその頬を濡らして言いました。

二人の夢は、星拾いをした石を自分たちだけの星座にし、本にすることだからです。


ふいに二人の手に、温かい光が集まったのを双子は感じました。

神様が手を重ねてくださったからです。

「泣かないで、優しいアリとラエ」

神様は続けて言います。

「二人の為に、この石の欠片たちはもう一度、星として生まれてもらいましょう」

「「星に?」」

アリとラエはビックリして言いました。

「そう()です」


シャランシャラン、神様はアリとラエの手から石を受け取ると、欠片たちを宙に浮かび上がらせました。

そして……。



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