閑話:オフロード
とあるひー。
「という事で、皆でお風呂に入ろうと思います」
『イェーイ♪』『『ちょえーい』』『バス○マン♪』『きゃるんけあー♪』
「何でだぁああああああっ!」
僕の提案に皆が賛成する中、何故か声高に待ったを掛けるカイン。
「おいおい、ノリが悪いぞ?」『『『そーだそーだ』』』
「いや、お前らは良いだろうけど、オレは駄目だろ!? 男だぞ!?」
それ言ったらカルマも雄なのですが……。
「何よ。こんな年端も行かない幼女に欲情するの?」『浴場だけに?』
「うるさいよマセガキども。オレはもうそういう年じゃねぇんだよ」
「何を~!」
ええい、大人ぶりやがって!
「これは新しく家族になったカインくんと親睦を深める為の企画。それには裸の付き合いが一番です。という事で、強制連行!」
『『『『『う~らら~♪』』』』』
「やめろぉぉぉっ! 放せ、放せぇ! アッー!」
だが断る。
そんな感じで、僕らは喜ぶカインを担ぎ上げてお風呂場へ向かった。あっと言う間に身包み全部を剥ぎ取って、大浴場へ放り込む。カポーン☆♪
「ぬぅぅぅ……!」
「いいじゃんいいじゃん、こういうのも。サービスサービス♪」
「誰が得するんだよ」
「……えっと、私?」
「いや、何でだよ!」
タオルで必死に前を隠す姿が、かわええんじゃ~♪
こうなると、もっとからかいたくなるな。
「ユダ!」『イエッサー!』
「はぅぁっ!?」
食らえ、ユダちゃんのお背中サービス!
彼女の年不相応のたわわな双丘が、タオル越しにカインの背中を乱高下する。その柔らかなマシュマロは彼の小さな背を優しく泡立て、包み込む。モコモコでフワフワなプルンプルンだ。
「前が寂しそうね」
さらに、がら空きの前から僕が抱き着きサービス。細くて短い腕をカインの首に回し、無い胸の代わりに年相応の寸胴なお腹でキュッキュと磨いてあげる。後ろはゆったりなので、こちらは少し激し目である。
フワフワ、モコモコ、プリンプリン♪
キュッキュッ、グリグリ、ギュ~ッ♪
「ちょ、お前ら、いい加減に……アッーォウッ!」
そして、カインは逝った。ウ○ルヘルムが叫ぶように。天国へようこそ♪
※しばらくお待ちください。
「……穢されちゃった」
すっかり身も心も奇麗になった筈のカインが、涙目で湯船に沈んでいる。
ちょっとやり過ぎたかも。反省はしていない。
「いいじゃないの。こーんな可愛い女の子に弄ばれて、幸せでしょう?」
「弄んでる自覚はあるんだな」
「あたぼうよ」
僕はユダの雪見大福を枕にしながら答えた。こうして上から顎を載せられ、抱き締められていると、どっちが年上なのか分からなくなる。ユダの方が年下ですよー。
「少しはあいつらを見習えよ……」
そう言う彼が目を向ける先では、珍獣たちが潜水艦ごっこをしていた。可愛い。
「ごめんごめん。つい興奮しちゃって」
「誤解を招くような言い方するな」
でも、本当の事だもん。こうして誰かとワイワイお風呂に入るなんて、夢にも思わなかったし。こんな日がずっと続けばいいのに。
「……これからも、一緒にいてくれるよね?」
「それはお前次第だな」
素直じゃないなぁ。
「あら~? お楽しみのようねぇ?」
と、ここで母上様も登場。ラスボスのような風格がブルンブルンと揺れている。強い(確信)。
「カインくん、一人で寂しそうねぇ~?」
「え、いや、あの……ドワォッ!」
こうして、カインは虚無った。




