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プロローグ
瞼の隙間から差し込む光を感じ僕は目を覚ました。
「いつから寝ていたんだろう?」
僕はそう呟きながら立ち上がり辺りを見回した。
でもそこにはただ草原が広がっているだけで、遠くに見える山以外何もなかった、全く見覚えのない景色に少しの不安を感じながらも何故自分がここにいるのかを思い出そうとした、だが ’’何も思い出せなかった’’
そして僕は気づいた、僕が僕であること以外何もわからない事に。
なにかが抜け落ちているような感覚を感じながらも、自分でもよくわからない ’’何か’’ を求めてただ歩き始めるのだった。




