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異界の勇者の日記帳~魔法使いちゃんと出会って~

 病院の白い天井を眺め続けただけ。それが私、猪飼野遊佐(いかいの ゆさ)としての人生でした。


 お医者様の懸命の治療も虚しく私の心臓は止まったはずでしたが、そんな私を神様は哀れんでくださったのか、このファンタジー溢れる世界へと送り出して頂いたのです。


この世界に転移するにあたって神様は私に色々なスキルを与えて下さいました。特に嬉しかったのが、『ペットを飼ってみたかった』と伝えると、モンスターテイマーというジョブを勧めていただいたことでした。


 そして、いざ転移した後には、近くにいたスライムちゃんをテイムすることが出来ました。


 かわいいですよね、スライムちゃん。プルプルしてプニプニして。しかも、神様の恩恵のお陰でテイムしたスライムちゃんとはお話出来るではないですか! これで冒険も寂しくありません! と、思っていたのですが……


 スタトという町について一週間たっても、受付さんとブキヤさんくらいしか話し相手がいません。冒険者の方々はスライムちゃんを肩にのせた私の事を警戒しているようでした。


 始めに受付さんに勧められた通りに半年程は今のランク滞のクエストをこなそうと頑張りました。どれくらいでランクアップすべきなのかを、他の冒険者さんにお話を聞きたかったのですが、人付き合いの経験の無い私ではお話することもままなりません。


 だからこそ、魔法使いちゃんの「パーティーを組みませんか」という言葉がとてもとても嬉しかったのです。


 魔法使いちゃんは小柄で可愛らしい子です。女の子らしいといいますか、この世界での私の身長が思っていたより高かったこともあって、少し羨ましかったです。

 そんな彼女と一緒に薬草を採取するクエストを受けました。森の深いところと聞いていましたが、たどり着いたのは私が初めてスライムちゃんをテイムした場所でした。


 なぜ魔法使いちゃんがあの場所を知っていたのかわかりませんが(どこかでお話していたのかもしれませんね)まだまだ冒険者になりたてでランクの低い私が緊張しないよう、馴染みのある場所に連れてきてくれたのでしょう。

 気をつかってくれるなんて、魔法使いちゃんは本当にやさしいです。少し魔物も出ましたが、落ち着いて倒せました。


 魔法使いちゃんもサポートしてくださって、パーティーの良さをすごく感じたのです。そのお陰でまさかの二段階もランクアップ!


 また一緒に冒険出来たら嬉しいですね。

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