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5月 一般大会 2試合目 2

 2試合目のプロトコールが終わり、キャプテンの#1ヨシちゃんが陽介の所に戻って来て、

「ゴメンね、陽ちゃん。サーブ権とれなかった。」と言った。


 陽介は、「何でこのタイミングで、ジャンケンを負けてくるかなぁ、企業チームのサーブは強いから、サーブレシーブからは、入りたくなかったのにぃ。」と思った。しかし「しょうがないよ、ジャンケンだから…」と#1ヨシちゃんに、ひきつりながら笑って言った。


 ドリーム化繊の3分間の公式練習が始まった。陽介は、体が冷えないようにランニングパスするように指示し、ドリーム化繊の公式練習を見ていた。


 「これは、相当にヤバいぞ!、速攻もあれば、レフトとライトの両サイドアタッカーに上がるトスも、低くて速い。これまでの対戦相手とはレベルが違う上に,うちのチームじゃ例え速攻をマークしなかったとしても、ブロックやレシーブのための始動がが間に合わないぞ!」さらに相手チームのサーブ練習を見て、「これは、てこずるぞ!、うちのチームは、こんなに速くて強いサーブを受けたことがないからぁ。」と、チョッと弱気になった。


 永竹クラブの3分間の公式練習が始まった。陽介は早々にアタック練習を切り上げ、サーブ練習の時間を多くした。そしてメンバー全員に、「一か八かのサーブを打たないと、相手には対抗できないから、もっと思いっきり打って!」と指示した。


 双方の公式練習が終わり、エンドラインに整列する前、陽介はメンバーを集め、「強いサーブが来ることが予想されます。ナイスカットを目指すのではなく、コートの中にボールを上げるつもりでやって下さい。そして二段トスで両サイドのアタッカーに打たせましょう!、大きな声を出して自分達でリズムを作って頑張りましょう!」と言い、円陣を組ませキャプテンに声掛けさせて、送り出した。


 主審の吹笛で、双方のメンバー全員がネットを挟み握手をする。


 再びエンドラインに、スターター9人がサーブ順に並ぶ。


 永竹クラブは1試合目と同じ布陣。


 副審と記録員の確認が終わり、主審の吹笛でメンバーがコートに入り、主審がプレーボールの吹笛。


 双方のメンバーがコートの各ポジションについたところで、主審のサーブ許可の吹笛。


 ドリーム化繊のサーバーは、比較的背の低いバックセンターの選手。


 強いサーブが永竹クラブに向かった。


 永竹クラブはバックセンター#3キーちゃんがレシーブ。しかし、大きくはじいた。コートにいたメンバーが必死に追うも拾えず。サービスエースを献上した。


永竹クラブ0-1ドリーム化繊


 ドリーム化繊のサーブ。同様に強いサーブ。


 永竹クラブは、バックライト#9井口ちゃんがレシーブ。かなり乱れたが、中衛ライト#19イケさんがつないだ。しかしトスにはならず、ハーフセンター#6マメちゃんがチャンスボールを返す。


 ドリーム化繊のハーフセンタがセッターにバス。


 セッターはBクイックを使った。しかしタイミングが合わず、チャンスボールが永竹クラブに返る。


 永竹クラブのバックレフト#13シズさんが、セッター#2ヤマちゃんに丁寧にパス。#2ヤマちゃんは、レフト#17よっちゃんにトス。


 #17ヨシちゃんは、正しい助走で綺麗にジャンプし思いっきり打った。


 しかしドリーム化繊の高い2枚ブロックに、あえなくシャットアウト。


永竹クラブ0-2ドリーム化繊


 明らかに今までとは違う高さのブロックだった。レフト#17よっちゃんのアタックは素晴らしいアタックだった。ただ、#17よっちゃんのアタックの軌道はドリーム化繊の高さの前には、勝てなかった。


 ドリーム化繊のサーブが続く。相変わらず強いサーブが永竹クラブのコートに向かって来る。


 永竹クラブは、バックレフト#13シズさんがレシーブ。何とかコートの中にボールを残したが、誰もホロー出来ず、失点。


永竹クラブ0-3ドリーム化繊


 ドリーム化繊のサーブ。打ち損ないなどあり得ないと思わせる、強いサーブ。


 永竹クラブは、中衛ライト#19イケさんがオーバーでレシーブ。


 乱れたところを、ハーフセンター#6マメちゃんが、ライト#1ヨシちゃんに二段トス。


 #1ヨシちゃんは、ネットから離れた二段トスをさばききれず、軽くボールをはたく。


 ドリーム化繊は、バックレフトがオーバーパスでセッターにパス。セッターは速くて低いトスを、レフトアタッカーに上げた。


 ドリーム化繊のレフトアタッカーは、おそらく165cm前後の身長。しかしどう見ても若い。


 機敏に助走を始め、高く飛び上がった。


 永竹クラブは、ライトアタッカー#1ヨシちゃん(170cm)・中衛ライト(ライトセミ)#19イケさん(168cm)・セッター#2ヤマちゃん(170cm)の3枚ブロック。このA地区のレベルでは、かなり高いブロック。言わば壁だ。


 しかし、トスが速くて低かったため、#2ヤマちゃんがセッターのポジションから3枚目のブロックに追いつかず遅れてしまう。3枚ブロックが完成されない。


 ドリーム化繊のレフトアタッカーは、そこを見逃さず、わざわざ遅れて来たセッター#2ヤマちゃんのブロックに当てた。


 #2ヤマちゃんのブロックに当たったボールは、予想がつかない位置に飛び、永竹クラブのコートに落ちた。


永竹クラブ0-4ドリーム化繊



 陽介は、「こいつ、バレーボール経験者だな。しかも9人制の…」と思った。

(当時、バレーボール強豪大学では、いわゆる1軍に6人制バレーボールをする選手。2軍に9人制バレーボールをする選手。というように、大勢いる部員をそのレベルや向き不向きなどで分けているところが多数あった。9人制の大学リーグがあったと聞いたことがある。) 

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