5月 一般大会 2
#9井口ちゃんのサーブは、塚本クラブのコートに突き刺さった。塚本クラブのレシーバーは、全く動けない。
永竹クラブ1ー0塚本クラブ
#9井口ちゃんのサーブが続く。
相変わらず、遠慮のないサーブが、塚本クラブのコートに向かう。
やはり、塚本クラブのレシーバーは、全く動けない。サービスエース。
永竹クラブ2ー0塚本クラブ
#9井口ちゃんのサーブが続く。
しかし、この時陽介は思った。「何でこんなに実力の違うチームが、一般大会の1部にいるのだろうか?、失礼ながら、正直言って、大人と子供ほどの違いがある」と。
陽介は、マネージャーの大御所三輪さんに、その辺のことを聞いてみた。
三輪さんは、「前回の一般大会は、1部に棄権チームが2チームあって、まずその2チームが2部に自動降格。2部で行われた塚本クラブの試合中に、相手チームにケガ人が出て、運良く塚本クラブが2部の決勝戦に進み、優勝したチームと準優勝の塚本クラブの2チームが1部に昇格したのよ。ただその時の塚本クラブには、バレーボール経験者のレフトアタッカーがいて、さらには、あと2人のレシーバーがいたんだけど、内紛があって3人辞めちゃったんだよね。だから今日のメンバーは、あまり目立たなかった残った9人ってことなのよ。」と教えてくれた。
陽介は、歴然とした力の差を、三輪さんの話でよく理解出来た。
さて#9井口ちゃんのサーブは、またしても塚本クラブのコートに落ちて、サービスエース。
永竹クラブ3ー0塚本クラブ
#9井口ちゃんの強いサーブが、塚本クラブのコートに向かう。
塚本クラブのバックセンターがレシーブ。しかしダイレクトで永竹クラブのコートに返って来た。
ハーフセンター#6マメちゃんが、セッター#2ヤマちゃんに丁寧にパス。
#2ヤマちゃんは、セッターとして初めのトスを、レフト#17よっちゃんに上げた。
#17よっちゃんは、何回も練習してきた、助走とフォームで、思いっ切り凄いアタックを打って見せた。
塚本クラブのレシーバーが、#17よっちゃんの打って来たアタックを、怖がって避けた。
#17よっちゃんのアタックを見て、観客席が響めいた。
永竹クラブのメンバーが、#17よっちゃんの所に集まり、ハイタッチ。
皆な、#2ヤマちゃんのトスもほめた。
永竹クラブ4ー0塚本クラブ
#17よっちゃんは、ご機嫌で「次も私に持って来て!」と、新セッターの#2ヤマちゃんに言った。
しかし、#9井口ちゃんのサーブが素晴らしく、格下の相手とはいえ、最初のサーブから15点を打ち抜いた。
監督のいない塚本クラブは、この時点でやっとキャプテンがタイムアウトをとった。
タイムアウト明けのサーブは、#9井口ちゃん。
さすがに、16点目を狙ったサーブは、疲れからか2本共ミスをして失点したが、15点まではレフト#17よっちゃんのアタックが1本あったものの、全てがサービスエースだったので、#17よっちゃんの出番はなかった。
永竹クラブ15ー1塚本クラブ




